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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『高町家』
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「仇なす者を微塵に砕く!」
恭也の身体に今までの高速連撃により蓄積された力が、
ー解放ー
「漸毅狼影陣!」
最後の横凪ぎの一閃により解き放たれる!
「ぐあぁぁぁぁっ!?」
恭也はもはや成す術なく壁へと吹っ飛ばされ、
恭也は壁に激突しそのまま意識を失う。
ー砕ー
それとほぼ同時に零の木刀は最後に放った技の威力に耐えきれずに砕け散る。
「しまった! やり過ぎた!?」
俺は直ぐ様恭也さんに駆け寄り状態を確認する。
「……………」
脈拍や身体の状態を確認したが鍛えこまれた身体と獲物が木刀だったのが幸いし少し強めの打撲と壁に身体を打ち付けたための軽い打ち身くらいだった。
「とりあえず『錬気治癒功』」
気功術で俺の『氣』を送り込み傷ついた恭也さんの身体を回復させる。
技が効いたのか壁に打ち付けられたために痛みで顔を歪めていた恭也の表情が和らぐ。
「とりあえずはこれで大丈夫だな」
「まさか……『氣』まで使えるとは……」
士郎さんがなにかを言いかけたその時。
「零お兄ちゃん! すごいの! 恭也お兄ちゃんすっごく強いのに!」
突然なのはが俺に抱き着きながら言う。
「なのはがこんなに懐くなんて……」
士郎さんは寂しそうでありどこか嬉しそうな矛盾を孕んだ表情で零を見つめ、
「零君これからもなのはと仲良くしてやってくれるかい」
最初のような猜疑心の宿った眼ではなく優しげな表情で零に語りかける。
「もちろんです」
俺は何をか認めて貰えたように感じる。
「そうか……君ならなのはを頼めそうだな」
「え?」
今なんと? 何故か上手く聞き取れなかったんですけど?
それからしばらくしてもといた場所へと戻り。
「今日はすまなかったね」
「いえ こちらこそ」
「恭也には後で僕がしっかりと説教しておくよ」
うわぁ〜 さすがに哀れだな〜
一応事故とはいえ俺にも非があるので若干哀れみつつこの後の恭也の無事を祈る。
「よかったらお土産にケーキはいかが?」
桃子さんからケーキの入った箱が渡される。
その箱には色とりどりのケーキが納められていてそのどれもが美味しそうで食欲をそそる。
「そんな! こちらこそご迷惑をかけたのに!」
いゃぁ〜事故とはいえ恭也さん叩きのめしてしまったんですけど?
「いいのよ」
「しかし」
「そうね〜 だったら今度お店のお手伝いを頼んでもいいかしら?」
「はい」
その時俺は気付かなかった桃子さんの瞳が怪しく光ったのを、
そしてこの件で俺が後悔する事になるのはまた別の話しになるであろう。
「では
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