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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『高町家』
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らかな笑みだがほんの一瞬だけ向けられたコチラを探るような鋭い視線を俺は感じる。
「ありがとうございます」
笑顔で返すが一瞬とはいえ向けられた視線が気になるな。
若干気まずい空気が流れる中……、
「オイ! 後で俺と勝負だ!」
そんな空気を壊すかのように勝負を持ちかける恭也さん。
うん……今だけありがとう……正直なんか気まずかったから。
「恭也……どうやら説教が足りなかったようだな……」
士郎さんの一言に恭也は身体を震わすが、
「俺はまだ納得してない! 父さんがなんと言おうと俺と戦え! 負けっぱなしでいられるか!」
引き下がる事をしない恭也。
「はぁ……しょうがない……零君」
士朗さんはため息を吐きながら零の名前を呼び、
「はい?」
「恭也は私が宥めておくからよかったらなのはと少しの間遊んであげてくれないかな? 準備の方ももう少しかかるようだからね」
士朗さんの言葉に、
「はい わかりました」
これ幸いとばかりに俺は返事を返し、
「それじゃあ なのはちゃんしばらくの間俺と遊ぼうか?」
そうなのはに聞くと、
「うん! じゃあなのはおままごとしたいの!」
うれしそうに俺の手を引っ張り自分の部屋へと連れて行こうとするなのは。
「何っ! なのはの部屋にだと!」
それを止めようとする恭也だが、
「まぁ 待ちなさい恭也」
「父さん!?」
それを止める士朗さん。
「桃子から恭也と零君の戦った経緯は聞いたぞ……確かに私のケガのせいではあるがなのはを怖がらせた事はお前にも責任がある」
「だが俺は……」
なのはを怖がらせた事に負い目を感じ口ごもる恭也。
「なのはを独りにしてしまったのは私達にも責任があるがなのはを救ったのはあの子だ……」
「………」
士郎の言葉に押し黙る恭也。
「しかし……まだ未熟者ではあるといっても恭也を倒す実力を持つあの子は一体何者なんだ?」
今の恭也の実力ならそこいらの人間には負ける事なんてないのだが……
「一度あの子とは話し合いをする必要があるな……」
あの子の言動やなのはのなつきようを見る限りは悪い子ではないはずだ……
「恭也 準備ができたからなのはと零君を呼んで来てくれないかしら?」
張り詰めた空気を緩和するかのように桃子が恭也に二人を呼ぶように指示をする。
「わかったよ……」
渋々ながらではあるが恭也はなのはの部屋へ向かい、
「なのは入るz……」
扉をノックしようとしたその時恭也の目に映ったものは、
なのはが零に口づけを交わしているところであった。
時間
(
とき
)
は遡り……
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