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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第12話 独壇場
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ではなく、シシの動きを封じ込めたのはシシの背後に大将達がゆっくりと立ち上がる姿が目に映ったからだった。

そこでアスラはそれに気付かせないために注意をそらしながら、大将達が動くまで時間を稼いでいたのだった。

「ところで、大丈夫なのか?一緒にお前の水銀も凍らせたが……」

「凍り付く前に切り離したので心配いりません。そのくらいの事が出来なければ、大将達にはついていけませんから。」

そう言いながら少し口元を緩めるアスラ…その時……

「『赤犬』!!今すぐ作戦の続きを実行しろ!!」

3大将の姿を確認したセンゴクが処刑台から『赤犬』に対して、即座に作戦の続きを行うよう指示を出した。

「センゴクさんも相当、ご立腹のようだな。サカズキ…それじゃあ、頼んだよ。」

「お前に言われんでも、やるつもりじゃあ!!黙って見ちょれ!!」

クザンの言葉に不機嫌な様子で前に出ると、両腕をマグマに変化させる。

「こりゃ相当機嫌が悪いな。」

「海賊に…それも無名の海賊に自分が遅れをとった事が許せないんでしょう。」

「気持ちは分かるけどねェ〜〜〜。」

その背後で『赤犬』の言動について話す3人だが、それに構わずマグマに変えた両腕を空に向けると、そのまま噴出させる。

「『流星火山』!!」

拳の形をした火山弾が複数打ち出されると、それは湾内の『白ひげ』達の方へと落ちていった。
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