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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第12話 独壇場
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作用する能力が付与される。さらにゴムゴムは打撃や電撃等が無効になるし、バラバラなら斬撃は無効になるから俺の攻撃を無効にできるのも説明できる。
ドルドルやドクドクと同じく自ら発生させた物なら、自在に操ることも出来るから条件にほぼ近いだろう。
「(となると、あの男の能力だが…)」
さっきの攻撃で液体を操る能力だというのは判明したが、水ではないな。見た目はもちろんの事だが、仮にそうだとしたら俺なら海水や体内の水分を操って攻撃等の手段に使う。
しかし、見たところそれらを使用しているとは思えないし、何より俺の攻撃で蒸発したのではなく溶けるということは水の性質からは考えられない。そう考えると、残るのは……
「(アレか……1度試してみるか)『剃』!!」
俺は自分の考えが合っているかを確かめる為に、真っ正面から相手に突っ込んでいく。
「!…真っ向から勝負を挑むとは……何か策でもあるのか?」
突然の俺の行動にアスラはやや驚くが、手を振り上げると尻尾を攻撃態勢に移らせる。
「策があるなら、それごと対処するまで…『九尾・鋭貫銀槍』(きゅうび・えいかんぎんそう)……!!」
「!!『鉄か……』」
「甘い!!」
グサッ!!
アスラが手を下ろすと同時に尻尾が先程より鋭く尖った形となり、それが突っ込んできた俺の腹へと突き刺さる。
「見ろ!!奴を仕留めたぞ!!」
「ウォォォ!!さすがはアスラ中将だ!!」
その光景に周りの海兵達も歓喜の声を上げる。
「『鋭貫銀槍』は『銀槍』の貫通力を強化したもの…お前が六式を使う事はさっきの『六王銃』で分かっていた。いくら『鉄塊』とはいえども、防ぐことは出来ない…恐らく、接近戦で何かするつもりだったのだろうが……勝負あったな。」
そう言って俺の腹に刺さった槍を引き抜こうとするが……
ガシッ!!
「!…何の真似だ?」
引き抜かれる前に俺はその槍を強く掴んで抜かせないようにする行動にアスラは疑問を投げかけると俺はニヤリと笑った。
「やっぱりな……分かったぜ?アンタの能力。」
「!ほう…面白い。なら聞かせてもらおうか?」
「まずはアンタが『動物系』『自然系』『超人系』のどれかって事だが、『動物系』や『自然系』はまずない。それぞれ当てはまる条件にばらつきがあるからな……となると必然的に『超人系』という事になるが俺は最初、水を操る能力かと思った。それなら、海水や相手の体内の水分を操れるし、わざわざこんな尻尾を作る必要など無い…まあ、カモフラージュにはなるかもしれないがな。」
「ただ単に使わなかっただけ……とは考えなかったのか?」
俺の言葉にアスラは単純な答えを示すが、俺はそれを否定するかのように首を振った。
「それはな
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