機動戦士ガンダムSEED
0233話
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まぁ、話の流れからクルーゼに関する事だと予想したからこそだろうが。
取りあえずパイロットスーツから着替えて、近くにある椅子に座ってムウと向かい合う。
「知っての通り、俺はこの戦いでクルーゼを殺した」
「ああ、それはさっき聞いた」
「で、だ。その時、クルーゼが最後に言い残した事がある」
「言い残した事?」
「ああ。プラントには自分と同じ存在が1人いる、とな」
「っ!?」
クルーゼと同じ存在。それはすなわち、ムウの父親であるアル・ダ・フラガのクローンだ。それを理解したムウは俺の言葉がもたらした衝撃に動きを止めている。
「つまり、それは……親父のクローンがもう1人いるって訳か?」
「半分当たりで、半分外れだな。その存在は確かにお前の父親、アル・ダ・フラガのクローンと言っても間違いはない。ただし、正確にはアル・ダ・フラガではなく、ラウ・ル・クルーゼのクローンだ」
「……続けてくれ」
「クルーゼのクローン。つまりはクルーゼと同じくテロメアの問題を抱えている。クルーゼは死ぬ寸前にその治療を俺に託して散っていったよ」
「治療って、大丈夫なのか?」
「可能か不可能かで言えば、恐らくは可能だ。正確な所はレモンに聞いてみないと分からないけどな。ただし、治療を施すには当然ホワイトスターじゃないと出来ないし、何よりもこちらの技術を迂闊に流出させる訳にもいかない。もし治療をするとしたら、ザフトではなくシャドウミラーに所属して貰う事になるだろうし、当然しばらくの間は監視が付くだろう。それをそのクローンの保護者が納得するかどうかだな」
ギルバート・デュランダル。軍人だったクルーゼとは違い、政治家としてその頭角を現す人物だ。俺が知ってるのはDESTNYの最高評議会議長になってからの姿だけなので、今の時点で既に政治家になっているのか、遺伝子科学者として研究を続けているのか。……あるいは、その両方か。どちらにしろ、その答はレイの治療に関して会った時に判明するだろう。
「保護者?」
「そうだ。クルーゼにはテロメアの問題があっただろう? その対処の為に細胞分裂を抑える薬を用意していたのがその保護者だ」
「ちょっと待て! じゃあ、そいつはもしかしてクルーゼがこの世界を破滅させようとしていたのを知っていたんじゃないのか!?」
信じられないといった様子で大声を出すムウだったが、俺は首を傾げる。
原作ではその辺が語られていなかったが、タリアを愛するデュランダルが世界を滅亡させようと企むクルーゼに手を貸すだろうか?
まぁ、どのみちこの世界では既にDESTNYのフラグを折りまくっているし、デスティニープランなんてものを承認する気もないが。
「さて、その辺の所は分からないが……可能性は低いと思っている」
「何故だ?」
「歴
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