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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0233話
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 デュエルやバスターに関しては、レモンが言っていたように救助活動をしているのだろう。イザークやディアッカにしても、助けるのは同胞のコーディネーターなのだから張り切ってレスキュー活動をしていると思われる。

「量産型ゲシュペンストMk-Uは?」
「ああ、そいつ等も救助活動に駆り出されてるよ」

 微かに眉を顰めるマードック。この世界の人間としては、人造人間である量産型Wを受け入れにくいのかもしれないな。

「さて、ここでこうして話しているのもいいが、ブリッジに顔を出さないと後が怖いからな。行かせて貰う」
「けっ、恋人が複数なんてハーレム作っておいて何言ってやがる。しかもあんな綺麗所を揃えやがって。いつの間にか艦長まで引っ張り込んでやがるし」

 そうか。アークエンジェルで地球に降下した後、ブリッジでは俺とマリューの関係は公然の秘密だったらしいが整備班までは広がっていなかったのか。
 まぁ、男所帯の整備班だ。そんな話が広まっていれば恨み言の一つでも言われていただろう。

「あ、そうだ。兄ちゃん」

 格納庫を出て行こうとした俺の背中へと、再びマードックが声を掛ける。

「どうした?」
「この騒動が一段落してからでいいからよ、俺もホワイトスターって所に連れていって貰えないか? 俺達の世界よりも進んだ技術ってのを見てみたいんだよ。兄ちゃん達の機体以外にも、な」
「そうだな……まぁ、構わない。シャドウミラーの技術班となら話も合うだろう」

 この時、ふと脳裏に『混ぜるな危険』という単語が浮かんできたが、気のせいだと思う事にする。

「おう、よろしく頼む。そっちの技術を理解出来ていないと兄ちゃん達の機体整備が出来ないからな」

 苦笑を浮かべながら言うマードックだが、実際ADである俺達の機体3機や、量産型Wの使っている量産型ゲシュペンストMk-Uはこの世界のMSとは全く違う技術体系で出来ている為、MSという存在が現れ始めたばかりのこの世界の技術者達では弾薬の補給作業や簡単な整備程度しか出来ないのだ。なので俺達の機体整備に関しては疑似経験や疑似記憶を流し込んだ量産型Wが行っている。
 マードックは技術者として俺達の機体に興味を持っていたのだが、迂闊に触る事も出来ずに悔しい思いをしていたのだろう。特にグロウセイヴァーなんかは、この世界では概念すらないT-LINKシステムが組み込まれているだけに酷く好奇心を刺激されていたらしい。
 ……もしかしたら、戦後処理が一段落したらマードックはホワイトスターに移住してくるかもな。





「で、話ってなんだ?」

 パイロット控え室へと入ると、そこには既にムウの姿があった。どうやら俺が格納庫でマードックと話している間に待ちくたびれてここで待ち構えていたらしい。

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