最終部
第一話
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覚が違うと思うから気をつけて」
「わかった」
「あと……がんばってね」
「おう」
心配そうにするにとりに笑みを返すと、俊司はその場をあとにした。
数分後
「妖夢、ちょっといいか?」
「はい?」
俊司は妖夢のもとを訪れていた。
「さて……ついに明日だな」
「そうですね……」
「それで、言っておきたいことがあってさ」
「?」
俊司はそう言うと、急に表情を暗くして話し始めた。
「たぶん……復讐の相手がそこにいると思う」
「……」
「戦闘は避けれないと思うんだ……だから……」
「まさか、万が一なにかあったらとか言わないですよね?」
妖夢は心配そうにそう言っていた。
妖夢が言いたいことは分かっていた。だが、それでも確実に生き残れる保証はない。だから、俊司は妖夢に伝えておくことがあったのだ。そのために今日はここに来ていた。
「……まあ、そうなんだけどな」
「……そうですか」
雰囲気が一気に暗くなる。だが、ここで引き下がるわけにもいかない。俊司は勇気を振り絞って話を進めた。
「……今知るのと、後で知るのとどっちがいい?」
「えっ?」
いきなりの質問に、妖夢は訳が分からずぽかんとしていた。
「答えて」
「でっ……でも」
「いいから」
「あ……えっと……」
訳も分からず考えさせられる妖夢。思考が定まらないまま、ふと思い浮かんだことを口にしていた。
「あまり……聞いてしまってはいけない気がするので……後でお願いします」
「えっ……後……か……」
妖夢の答えを聞いた少年は、なぜか気を落としていた。
「えっ、何か間違っていましたか!?」
「いいや、間違ってないよ」
俊司はそう言っていたが、明らかに苦笑いをしていた。
「じゃあ、ちょっと不謹慎な話をするけど……もし俺が死んだら、俺の部屋にある鞄の中から手紙を取って見てほしいんだ」
「手紙ですか?」
「ああ。生きてたら……俺の口からちゃんと話すよ」
「……わかりました」
妖夢は不思議そうにしながらも、そう答えた。
「あと……質問いいか?」
「質問ですか?」
キョトンとする妖夢をしり目に、俊司は顔を赤く染めながら口を開いた。
「……妖夢さぁ……俺のこと好きか?」
「なっ!?」
いきなりの質問に妖夢は一気に顔を赤く染めた。俊司もすごくはずかしそうな顔をしながらこっ
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