第9話
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Side リアス
「ほーら、イッセー! 気張るのよー!」
「ナギくんも頑張ってくださいね」
私と朱乃は、イッセーとナギの修行に付き合っていた。
「おおっす!」
「了解です」
二人は険しい山道を背中に岩を縄で巻きつけて駆け登っている。さらにその上に、イッセーのほうには私が、ナギのほうには朱乃が岩に座っている。本当はナギのほうにはだれも乗らない予定のはずだったんだけど、朱乃が協力してくれることになった。最近、妙に朱乃がナギの近くにいる気がするのは気のせいかしら?
「ナギは魔力のほうはやらなくていいの?」
「大丈夫です。兄さんと一緒にやった時に、いろいろ新しい案が出たんで試しましたけど、問題ないです。朱乃先輩のおかげですね。それにこれにも魔力は使いますから修行になりますし」
「あらあら、そう言ってもらえると手伝った甲斐がありますわ」
ナギは魔力関係のほうは問題ないようね。新しく考えた魔術についてかなり気になるけど・・・・・・・・・・・。また神討つ剣狼の銀閃のようなものじゃないでしょうね?
「それより部長? これいつまでやるんですか?」
もうこれをやりはじめてからそれなりに時間が経っているので、イッセーはそろそろ限界のようだ。
「そうね・・・・・・・・・あと2往復ってところかしら?」
「そのぐらいでちょうどいいと思いますわ」
「イッセー、ナギ、あと2往復よ」
「わかりました」
「それじゃあ、ペースあげますよ! 朱乃先輩!」
「わかりましたわ」
「お先に失礼します。リアス先輩」
ナギはそう言うと、走るペースを上げて私たちを置いて行った。
「イッセー! 負けちゃだめよ! こっちもペースを上げなさい」
「わっかりましたー!」
私たちはナギと朱乃の背中を追いかけた。
2往復後
結局、イッセーはナギに追いつけることはなかった。
「・・・ゼェ・・・ゼェ・・・ゼェ・・・・・」
イッセーは地面に大の字になって倒れている。
「すぅ・・・・・・はぁー」
ナギは深呼吸して息を整えていた。元から運動していたナギと運動をしていなかったイッセーでは差があるのは仕方ないわね。
「ほら、イッセーにナギ、次は筋トレよ。腕立て伏せね」
「へ、へーい・・・・・・・」
「了解です」
基礎能力が不足しているイッセーにはほかの部員より練習量を多くしているけど、悪魔だからできることだ。それに余裕とは言わないけど、ついてきているナギは本当にすごいわね。
腕立て伏せの姿勢になったイッセーの背中に岩を乗っける。魔力を使っているので楽にで
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