第9話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「兄さん、言っとくけど僕も覗かないからね」
「覗いたら、恨みます」
渚も先制パンチを放ってきた。小猫ちゃんも釘を刺してきたぞ。やはりダメなのか・・・・・・・。
「あら? ナギは何を言っているの? あなたはこっちよ」
「えっ?」
突然の部長の発言に渚の動きが止まる。驚愕と言った表情がぴったりの顔をしている。
「温泉を血で汚すわけにはいかないわ」
俺が渚の裸を見て、鼻血を出したことを言っているんだろう。しかし、なんて羨ましいんだ! 俺も女湯に入りたい!
「小猫もナギならいいわよね」
「・・・・・・・ナギ先輩なら構わないです」
これが普段からエロい俺と渚の差なのか・・・・・・・。小猫ちゃんもかまわないなんて・・・・・・・。
「私も歓迎しますわ」
「ちょ、ちょっと待ってください。僕は男! 男です!」
渚はそう言うが、徐々に渚の包囲網が完成している。
「さあ、行くわよ」
じりじりと距離を詰められていく渚。
「さ、サラダバーーーーーーッッ!!!」
部長たちに詰め寄られていた渚は猛スピードで逃げ出した。しかし、なぜネタを入れたんだろう。気が動転していたのか?
「あら、逃げられたわね。諦めましょうか」
「そうですね。強化もしてましたし追いつけませんわ」
一目散に逃げ出した渚を見て、部長たちはあきらめたようだ。おそらく木場は追いつけるだろうが、追いかける気はないみたいだ。
「それじゃあ、朱乃、小猫、アーシア行きましょう」
部長は女性陣を引き連れて、温泉へと向かった。
「イッセーくん、僕と裸の付き合いをしよう。背中流すよ」
「うっせぇぇぇぇぇぇぇッ! マジで殺すぞ、木場ぁぁぁぁぁ!」
俺の慟哭が山に響き渡った。なんで男と裸の付き合いをしなきゃ、ならねぇんだよ! BLなんて嫌だからな!? 俺はノンケなの! ノーマルなの!
そんなことがあったが、俺たちは普通に温泉に入った。いい湯でした! 覗けないことが心残りだが、機会はまたあるはずだ。次の機会を待つぜ!
そうそう、結局渚はみんなが寝静まった頃に戻ってきて、風呂に入ったらしい。どこでそんなに時間を潰したのかが気になった。
Side out
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ