第9話
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きる。
「うう・・・・・・」
まずは一個。
「うぬぬ・・・・・・」
そして二個。
「ふぬぬぬ・・・・・・・」
最後に私が乗って準備は完了だ。イッセーの腕はプルプルと振るえている。ナギのほうも朱乃が岩を二個乗っけて、その上に朱乃が座った。
「ナギくん・・・・・・・大丈夫ですか?」
「・・・・・・・大丈夫です」
イッセーほどではないけどナギも腕がプルプルと振るえていた。
「さあ、腕立て三百回。いってみましょうか」
「オーッス!」
「はい!」
これでも、魔力を使っているナギの方が早く終わっていた。
Side out
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Side 一誠
「うおおおおお! うめえええええ! マジでうまい!」
今日の修行を終えて、俺たちは夕食を食べていた。
テーブルには豪華な料理が盛られている。木場がとってきた山菜はおひたしにされていた。肉料理に魚料理といろいろな種類がある。そのほかにも色とりどりの料理が並んでいた。もちろん俺が皮をむいた野菜も使っている。
「あらあら。おかわりもあるからたくさん食べてくださいね」
今回の料理は朱乃さんの手作りだ。今日は本当に疲れたので箸がよく進む。
あの大量の荷物はほとんどが調理器具だったらしい。重たい思いをして運んだ甲斐があった。
「本当においしいですね。これなら、どこにお嫁に行っても大丈夫ですよ」
ナギがそう言って、朱乃さんの料理を褒めた。
「あらあら。それならナギくんがもらってくれますか?」
「え?」
「どうなんです?」
「えっと・・・・・・まあ、やぶさかではないですね」
「うふふ、そうですか」
なんかあの二人から甘い空気が感じられる。俺以外の部員も感じたようで、みんなで顔を見合わせている。クソッ! これだからモテる奴は!
「イッセーさん、私のスープはどうですか?」
アーシアが俺にスープを差し出した。どうやらアーシアのお手製らしい。
「どれどれ」
俺はアーシアから皿を受け取ると、一気に飲み干す。コンソメと玉ねぎの甘みがあってとてもうまい。
「うまいぞ、アーシア! 最高だ! もう一杯くれ」
「本当ですか! よかったです!」
うむ。美少女の手作りというだけあって、実にいいものだった。
「さて、イッセー。今日一日修行してみてどうだったかしら?」
部長がお茶を飲んだ後に俺に訊いてきた。
いったん箸をおいて、正直な感想を言う。
「俺が一番弱かったです」
「そうね。それは確実だわ」
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