第8話
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私はそのまま腕を引っ張りながら、イッセー先輩にしたように背中を向け背負い投げのようにナギ先輩を投げる。
投げられるのは予想していなかったようで、私の背負い投げは成功した。
「ガハッ!」
なんとか受け身を取ったみたいですけど、背中から落とされて肺から空気が押し出されたようです。
私はそのまま、ナギ先輩の上に馬乗りになる。
「・・・・・・・・・・・・私の勝ちです」
「僕の負けだ」
ナギ先輩の顔の前に拳を突きつけて、勝利宣言をする。ナギ先輩は素直にそれを認めた。私はナギ先輩の上からどいて、倒れている先輩に手を差し出す。
「ありがとう」
引っ張り上げられた先輩はお礼を言うと、服の埃を落とすためにジャージをはたいている。
「いやはや、まさかあそこで投げられるとは思わなかったな」
「・・・・・・・・・・・・油断大敵です」
「その通りだね。打撃しかないと思った僕が悪い」
ナギ先輩は肩をすくめました。そこで、イッセー先輩の方をチラッと見ました。
「兄さんはまだダウンしているようだし・・・・・・・・もう一本お願いできるかな?」
「・・・・・・・・・・・・・もちろんです」
私たちは再び構えをとった。
その後、イッセー先輩が復活するまで私たちの組手は続く。イッセー先輩が復活したあとは、組合せと変えて、何回も組み手をやりました。
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