第8話
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は起き上がった。どうやら大丈夫だったらしい。さすが、悪魔頑丈にできている。それにどうやら小猫ちゃんは手加減したようだ。手加減しても人が宙を舞う威力には驚きだが。
「まだまだぁ!」
今度は兄さんのほうから仕掛けるようだ。小猫ちゃんに向かって右腕を振りかぶりながら駆け寄っていく。
「・・・・・・・・・大振りすぎます」
小猫ちゃんは兄さんのパンチを苦も無く避けると、小猫ちゃんのカウンターが兄さんの腹に決まった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
再び宙を舞う兄さん。さっきと同じような軌跡を描いて木に向かっていく。
「ひでぶっ!」
先ほどとは別の木に、熱い抱擁をしていた。
「う・・・・・・・・まだまだぁ!」
多少、ふらついたが兄さんは立ち上がって、小猫ちゃんに向かって走っていく。本当に悪魔はタフだ。
そして、兄さんは先ほど小猫ちゃんに言われたからか、今回はコンパクトに構えている。
「おりゃ!」
小猫ちゃんの顔に向かって、右ストレートが放たれた。身長差のせいでボディに手が届きにくいのはわかるけど・・・・・・・なんだかなぁ・・・・・・・・。
兄さんに攻撃された小猫ちゃんは、右ストレートを避けて伸びた状態の腕を掴み、一本背負いみたいにして、兄さんを投げた。
「ぬがあああああああああああああああああああああああああ!」
「ぐふっ!」
再び、木に抱擁をかます兄さん。しかも今回は前宙をした後に木に抱き着いた。軽々男を投げ飛ばす小猫ちゃんの腕力に少し危険を感じる。
「・・・・・・・・・・・・弱っ」
ぼそっと言ったみたいだけど聞こえてるからね? 起き上がろうとしていた兄さんがorzになっているじゃないか。心にグサッと刺さったみたいだよ。
小猫ちゃんが兄さんのいるところまで移動する。
「・・・・・・・打撃は体の中の中心線を狙って、的確かつ抉りこむように打つんです」
小猫ちゃんはそう言うと、シャドーボクシングのようにシュッシュッと拳を打ち込む真似をする。
そうは言っても、素人の兄さんには当てることすら難しい気がする。今までに兄さんに武道の経験はないのだ。正直な話、10日でどうにかなるとは思えない。
そして、小猫ちゃんは腕をぶんぶん回したあと、兄さんに拳の照準を定める。
「・・・・・・・・さ、もう一回です。立ってください」
その後、兄さんは何回も宙を舞い、木に抱擁をしていた。
Side out
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Side 小猫
イッセー先輩の相手を何度かした後、ついにイッ
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