第6話
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ね、少し移動しようか。イッセーくん参考になるかわからないけど、ちゃんと見てるんだよ?」
祐斗はそう言って、移動をし始めた。僕と兄さんも祐斗に続いた。
Side out
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Side 一誠
さっきの場所より開けたところに移動して、渚と木場が向かい合っている。
「どっちが勝つのかしらね?」
「・・・・・・・・・・悩みます。早さでは祐斗先輩ですが、技量ではナギ先輩の方が上みたいですから」
「あらあら」
どこから聞きつけたのかは知らないが、他の三人も渚と祐斗の勝負を見に来ていた。悪魔や駒の力なしでは、渚の方が強いらしいから興味があるのだろう。正直、俺もどっちが勝つのか興味がある。剣道の大会の応援なんかで、何回か渚の試合を見たことはあるが、ほとんど一撃。相手の攻撃にカウンターを合わせての一本で終わっているので、試合らしい試合を見たことがないのだ。
「ナギ! 準備はいいかい?」
木場の野郎は渚と戦えるのが楽しみなのか、声が上ずっている。
「まあ、構わないけど・・・・・・・・・。なんでリアス先輩や朱乃先輩たちまでいるの?」
渚はこちらを見て、微妙な表情をしている。
「前に、僕がナギと戦った時のことを話たからだよ」
「ああ、そうなんだ・・・・・・・・」
何やら諦めた表情をしている。見られるのはあまり好きじゃないって言っていたので、そのせいだろう。
「じゃあ、この石が地面に落ちたら試合開始だからね」
「わかった」
木場はそこら辺に落ちていた石を拾って、それを放り投げる。
自然と空気が緊張していく。そして、木場の投げた石が放物線を描いて地面に落ちてきた。
「ハアァ!」
そう思った瞬間に木場は俺の視界から消えて、渚に木刀を振るっていた。いつの間に、移動したんだ!?
「ンッ!」
渚はそれを木刀で防いだ。カンッ! と木刀同士がぶつかり合う音が鳴り響く。
「ハハ、やっと僕の剣を受け止めてくれたね」
「さすがに速い。体捌きだけじゃ避けきれないみたいだ」
・・・・・・・・渚は今の見えたのか? 俺は何も見えなかったぞ?
「それじゃあ、どんどん行くよ!」
そう言って、再び視界から木場が消える。
渚はそれを木刀で的確に防いでいった。渚は上、横、下と木刀を動かして防いでいる。俺は木刀同士が打ち合う音で木場が攻撃しているのだとかろうじてわかった。
渚はその場からほとんど動かないので見ることが、木場はかなりのスピードで動いているので視認ができない。この速度に反応して、防御を行える渚に俺は驚きを隠せなかった
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