第5話
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Side 一誠
ライザーが、去った後今日の部活は中止となった。部長と朱乃さんは作戦会議をするために、旧校舎に籠っている。
「十日後か・・・・・・・・」
すぐじゃないか。ナギは襲い掛かってきた相手を簡単に倒していたが、俺が相手にしたら負けていたと思う。
「どうにか、強くならなきゃな・・・・・・・・」
俺は左手を見る。上限のない力の増加を可能にする『赤龍帝の籠手』。こいつを使いこなせれば話は別だろうが、俺にそこまでの力量はない。むしろ、人間のままで、悪魔や堕天使と戦える渚がすごいのだろう。まあ、魔力で強化したりしているだろうが。
「はあ・・・・・・・・・・・・。ああもう! やめやめ!」
部長は結婚したくないと言っていた。上級悪魔の家柄とか複雑なことはわからないけど、俺は部長の下僕として精いっぱい頑張るだけだ! 修行をもっと頑張ろう、うん!
俺はそう思って、風呂に入っていないことに気づいた。なので風呂場に行こうと決める。やることを決めたので、心なしか先ほどより気分がいい。
(明日、部長に修行についてお願いしよう)
服を脱ぎ捨てながら、そんなことを考えて、いざ、風呂に入ろうとして扉を開けた時だった。
「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
風呂場でアーシアと出くわせた。
(お、落ち着け! 落ち着いて現状を確認するんだ)
俺 ← 風呂に入ろうとしていたのだから、当然全裸!
アーシア ← 風呂に入っていたんだから、当然全裸!
(入ってたのかぁぁぁあぁぁぁ!)
考え事していたから、まったく気が付かなかった!
アーシアの体は当然濡れていて、お湯に濡れた髪はぴったりと肌に張り付いている。
(なかなかいいプロポーションだな・・・・・・)
思わずまじまじと見てしまう。細く引き締まった腰。小ぶりなお尻が何とも言えない。細くもなく太くもない太もも。スリットから見えたら俺は撃沈するだろう。
そして、おっぱい! 服の上からじゃわからなかったが、なかなか悪くない大きさだ。
(クソッ! なぜスリーサイズスカウターがない! 今度元浜から教えてもらわなければ!)
アーシアの裸体を見ながら、そう決める。
って、まずい! 俺も全裸だったんだ。早く、息子を――――
アーシアを見ると、きょとんとしていたアーシアの視線が徐々に下に下がっていく。
「ホワァ!」
ど、どうだ・・・・・・・間に合ったか・・・・・・・? 思わず、意味不明な声を上げてしまったが、そんなことはどうで
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