第5話
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「いいのよ、わかってるから。最近は出来ちゃった結婚も容認されるわ。安心しなさい。あー、私、初孫は女の子がいいわ」
「俺もおじいちゃんかぁ・・・・・・・・。男の子なら鯉のぼり新しく買わなくちゃなぁ。俺の家もインターナショナルになったもんだ。英語、習おうかな?」
「兄さん、僕はこの歳で叔父さんにはなりたくないけど、子供ができたなら素直に祝福するよ」
と言って、まともに話してくれなかった。
もうダメだ。渚だけはまともだと思っていたのに、父さんと母さんに洗脳されているらしい。ちくしょう・・・・・・。
「と、まあ、兄さんをからかうのはこれくらいにして」
「おい! からかっていたのかよ!?」
「当たり前じゃないか。わからなかったのかい?」
からかわれていたのはイラッとくるが、渚はまともだったので言うことはない。安心した。
「兄さん、アーシアさんにちゃんと話しておくんだよ」
「それくらいわかってるよ」
渚にそう言って俺はアーシアと話をしにいった。
Side out
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Side 渚
「ひーひー」
「ほらほら、兄さんファイト!」
兄さんがアーシアさんと話をしに行ったしばらく後に、リアス先輩がやってきた。なんでも、修行をするために山に行くらしい。今はちょうど登っているところだ。
そして、兄さんは背中に巨大なリュックサックを背負っている。まあ、僕も同じくらいの大きさの奴を背負っているんだが、魔力を使っているので苦でもない。魔力様様である。
「ほら、イッセー。早くしなさい! 」
遥か前方から、リアス先輩が檄を飛ばしてくる。その隣にはアーシアさんがいる。
「・・・・・・あの私も手伝いますから」
「いいのよ、イッセーはあれぐらいしないと強くなれないわ」
二人の会話が聞こえる。アーシアさんは本当にやさしいな。
「部長、山菜摘んできました。夜の食材にしましょう」
祐斗が巨大なリュックサックを背負いながら、途中で山菜を摘み、山道を登っている。
「・・・・・・・ナギ先輩、先に行きませんか?」
兄さん以上に巨大なリュックサックを背負いながら、小猫ちゃんがやってきた。その荷物の量はさすが戦車といったところだろう。
「んー。いいよ」
「ちょっ! 渚! 見捨てないで!」
兄さんが僕を引き留めようとするが、僕は構わず先に行くことにした。
「それじゃあ、兄さん。先に行ってるよ」
「・・・・・・・・・・・お先に」
僕と小猫ちゃんはペースを上げて、山道を登って行く。
「うおりゃぁぁぁ
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