機動戦士ガンダムSEED
0232話
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ァイア・ダガーで破壊する。
「集中、アダマン・ハルパー、ナイン・テールモード!」
精神コマンドの集中を使い、9条の鞭と化したアダマン・ハルパーをこちらの周囲に近寄りつつあったドラグーンへと振り下ろす。
不規則に動く9条の鞭相手ではドラグーンと言えども回避する術も無く、その1撃により残りの大型ドラグーン1機に、小型ドラグーン3機が斬り裂かれ、破壊され、叩き潰されて爆発する。
「これでお前の切り札であるドラグーンは全て無くなった。それに対して俺のファントムはまだ全機が健在だ。……まだやるか?」
「当然だろう! 私は既に終末への道を歩み始めたのだから!」
クルーゼがそう言った時、ヤキン・ドゥーエを中心にしたこの戦場へとある通信が響き渡る。それは俺達が待ち望んでいた知らせであり、こちらの最後の一手が成功したという証明だった。
『この宙域にいるザフト全軍、並びにオーブ軍、シャドウミラー軍へと告げます。現在パトリック・ザラを始めとした急進派の者達に代わり、私、アイリーン・カナーバを議長とするプラント臨時最高評議会が組閣されました。そして、私達プラント臨時評議会はオーブ、並びにシャドウミラーに対し敵対行動を行わない事をここに宣言します。ザフト全軍に告げます。戦いは終わりました。以後はオーブとシャドウミラーの下、地球連合軍との終戦協定を結ぶ事となるでしょう。以降は戦いではなく、負傷している兵達の救助に全力で取り組んで下さい。オーブとシャドウミラーに敵対行動を取る事はプラント臨時評議会の名の下に決して許しません!』
アイリーン・カナーバからの通信がこの戦域中へと響き渡る。それは、実質的にプラントが俺達に対して無条件降伏をすると宣言した内容だった。
「……馬鹿なっ!」
それが信じられないのか、クルーゼは尚も残っているプロヴィデンスの右腕でグロウセイヴァーへと大型ビームライフルの銃口を向け、ビームを放ってくる。
「やめろ! 今の放送を聞いただろう。この戦いはもう終わりだ。世界を破滅させようとするお前の企みも全て終わったんだ!」
「それでは、何も変わらないではないかね! 私は、私はそんな世界を認める事など断じて出来ない!」
既にドラグーンは全機が撃墜されており、複合兵装防循に関してもハルバート・ランチャーで消滅している。左腕と共にバックパックも一部がアダマン・ハルパーによって切断されており、プロヴィデンスは満身創痍といってもいい状況だ。それでも尚、世界の破滅を諦められないクルーゼは、ビームライフルの銃口をグロウセイヴァーへと向ける。
「世界が滅びるか! 私が滅びるか! そのどちらかしかないのだよ!」
止める事は出来ない、か。いや、止まる事が出来ないと言うべきか。
「……そうか。なら、せ
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