機動戦士ガンダムSEED
0232話
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というのは分かっているだろう?」
「さて、それはどうか……なっ!」
T-LINKシステムを通して俺の意志に従ったファントムが5機、レーザーブレードを展開して鋭く宇宙を斬り裂きながらその牙を突き立てようとプロヴィデンスの周囲を飛び回る。少しでも隙があればレーザーブレードごと猛スピードで突っ込んでくる為に、クルーゼとしてもそちらへと意識を割かざるを得ない。
あるいはドラグーンを呼び戻せばファントムに対応出来たのかもしれないが、プロヴィデンスに向かわせた5機を除いてもドラグーン7機に対してファントム23機とその差は3倍以上になっているのだ。……もっとも、大型ドラグーンの対処に手こずっている事もあり、ファントムとドラグーンの戦いはファントムがやや優勢といった所なのだが。
「加速、集中、直撃」
精神コマンド3つを同時に使用し、加速の速度を活かしてプロヴィデンスへと急速に接近していく。その姿が近づいてくるのを見ながらアダマン・ハルパーを振りかぶり、それを確認して回避しようとしたプロヴィデンスの機先を制するかのように周囲を飛び回っていたファントムがレーザーブレードを突き立てようと、より速度を増しながら襲い掛かる。
それ等を回避するのはさすがクルーゼと言うべきだが……
「はあああぁぁぁぁっっっっっ!」
雄叫びを上げながら、アダマン・ハルパーの巨大な刃を振り下ろす!
金属を斬るというよりは大根か何かの野菜を切ったようなサクッとした感覚、とでも表現すればいいのだろうか。精神コマンドの直撃の効果により不思議な手応えと共に、プロヴィデンスのPS装甲ごと左肩とドラグーンのコントロールユニットでもあるバックパックの一部を切断する。
「馬鹿な、PS装甲が効果を発揮しないだと! ええぃっ!」
殆ど直感的にだろう、危険を察知したクルーゼがコントロールユニットの一部が壊れているというのに、無理を承知でドラグーンを使いグロウセイヴァーへと攻撃してくる。だが……
「甘い!」
精神コマンドの集中を使った効果と人外染みた俺の動体視力、そしてT-LINKシステムにより発生した念動力の結界により、素早く動くドラグーンの行動は全てが手に取るように認識出来ている。
小型ドラグーンのビームをバーニアを小刻みに噴射させる事で回避し、その隙を狙ってきた大型ドラグーンから放たれた複数のビームによる一撃もまた機体をロール回転で回避しながら前方へと進む事で大型ドラグーンとの距離を詰め、その横を通り抜け様にアダマン・ハルパーで一閃する。その爆発を後方に感じながらも、大鎌という長物の武器相手という事で懐に潜りこんでからの近距離射撃を試みる小型ドラグーンが2機。ビームを発射する前に、アダマン・ハルパーの柄の部分で弾き飛ばした所をバルカンポッドやフ
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