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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0232話
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持っているのに対処する為だろう、プロヴィデンスもまた右手に専用ライフルを、そして左手の複合兵装防盾のビーム発射口をこちらへと向けていた。極限まで増した集中力により、発射されたビームを視認。実際に操縦するのではなく、T-LINKシステムによる機体制御で思考のままにグロウセイヴァーのバーニアを噴射して機体の位置を動かす。一瞬後、つい今までグロウセイヴァーがいた場所をプロヴィデンスのビームライフルから放たれたビームが貫き、回避した先へと複合兵装防盾のビームが放たれる。

「やらせるか!」

 右手のハルバート・ランチャーから放たれた光線が、こちらへと向かって来ていたビームを呑み込み、殆ど威力を落とさずにプロヴィデンスへと向かう。

「!?」

 だが、クルーゼの取った行動は俺の予想外のものだった。なんと左手をこちらへと振り下ろし、複合兵装防盾を飛ばしてハルバート・ランチャーから放たれた光線の盾としたのだ。
 当然そんな真似をして複合兵装防盾が無事で済む筈もなく、プロヴィデンスの目の前でハルバート・ランチャーの光線を一瞬にしろ防いだものの、すぐに光線に呑み込まれて消滅する。だが、クルーゼに取ってはその一瞬があれば十分だったらしく、プロヴィデンスはハルバート・ランチャーの射線軸上からの回避を既に完了していた。それを確認しながらも、T-LINKシステムにより背後に回り込んだドラグーンを感知。後ろ手にガン・レイピアを背後へと撃ち込み、グロウセイヴァーの背後からクロノスを狙おうとしていた小型ドラグーンを1機破壊する。

「さすがザフトのエースパイロットだけはあるな」
「ふん、君こそ背後から迫るドラグーンを迎撃するとは、本当にナチュラルかね?」
「さて、それを言うならお前こそナチュラルだろうに」

 お互いに距離を取り、向き直る。今のクルーゼの手は上手かった。ハルバート・ランチャーの攻撃をただ回避しただけならガン・レイピアで追撃をするつもりだったのだが、複合兵装防盾を放り出すという奇手を使い、こちらの意識を一瞬引きつけ、その隙に自分は安全圏へと移動したのだ。
 尚、この攻防をしている間にもお互いのファントムとドラグーンは周囲で素早く動き、ビームを発射し、レーザー弾を発射し、レーザーブレードを突き立てんと目まぐるしく動き回っている。今のやり取りの流れで小型ドラグーンを1機破壊したので、残るのは大型2と小型5だ。

「ふぅ……」

 深呼吸を一つ吐き、ハルバート・ランチャーとガン・レイピアを武器ラックへと仕舞い、使い慣れた武器を取り出す。

「アダマン・ハルパー、起動」

 いつもの大鎌へと変化したアダマン・ハルパーを構えて、神経を研ぎ澄ます。

「液体金属の武器とは、また面妖な物を。だが、物理攻撃である以上PS装甲に効果が無い
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