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東方小噺
毒人形と楽園の素敵な巫女
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る。
@お腹が減って食べ物を盗みに来た。私から食料を奪おうなんて言語道断。死刑
A巫女である私を狙いに来た。妖怪が舐めるな。死刑
B暇だったからちょっかいかけに来た。私だって暇じゃない。妖怪だし何となく死刑で。
さあどれ? ちなみに答えなかったら死刑で」
「って、どれも死刑じゃ――!?」

――ダンッ!!

 余りの暴虐ぶりに思わず突っ込んでしまったメディスン。そのすぐ傍に御札を付けた針が刺さる。そこに込められ、圧倒的な力を放つ静謐な霊力。それを間近にうけメディスンはびびる。もし普通の生き物だったら確実にちびるレベルでビビる。

「で、どれ?」
「すみませんでした。全部話すので勘弁してください」

 片手に針、片手に御札。指の間に大量に挟み込んで完全戦闘態勢の霊夢の迫力にビビってメディスンは土下座する。溢れ出す霊力に走馬灯が見える程。何事も命あっての物種である。もしこれでダメなら腹を見せて服従のポーズまでありえるレベルである。
 そんな気持ちが通じたのか霊夢は力を抜いて武器を仕舞う。流石に完全降伏した相手を葬るほど霊夢は鬼畜では……一応、鬼畜ではないのだ。

「で、何なの」
「はい。実はですね、私が今日来たのは……」
「取り敢えず起き上がりなさい。腹見せて話すな」

 呆れた声で霊夢は言った。









「酒に毒を入れた!?」
「はい。その通りです」

 ははー、とばかりにメディスンは頭を下げる。
 メディスンが語った話はこうだ。人形を粗末にする人間をどうにかしてやりたい。里の人間はまあいい。問題は力のある人間やそれに力を貸す一部の妖怪の中ですら化物といっていい妖怪たちだ。真っ向勝負は無理なのでちょっと自分の毒がどの程度効くか偵察に来た。博麗神社では定期的にそういった者たちがあつまり宴会をするという。ならばと神社に来てみればちょうどよく酒が。毒を入れて反応を見よう。という次第である。
 あからさまに舐めくさった考えである。

「やっぱり死刑で……」
「すみません! ほんとすみません! 試すだけだったので入れた毒はそんな強くないです!! ちょっと倒れてくれないかな、くらいです!!」

 光る針に恐怖しペラペラとメディスンは話す。実際、メディスンが入れた毒は死に至るほど強いものではない。其の辺は考えて入れたのだ。

「で、どれに入れたかとどんな毒だったか覚えてないと」
「はい。大体このくらい、という感じで入れましたので。野生で取れる毒で痛くて痺れる感じのをイメージしながら適当な樽に入れて……」
「あー……」

 困ったように霊夢は部屋の中の酒を見る。毒が入っている、というのではそれを出すわけにはいかない。分けようにもどれだかわからないのでは……

「近日中に
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