第八十七話 やっぱ敵に回すと危険だこのメイド!
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幼気(いたいけ)なヒナを邪(よこしま)な世界へと連れて行かないでくれ!
「ニコもどうやらトーゴくんのことが気に入ったみたいね」
フレンシアが嬉しそうに何度も頷きながら笑う。
「はぁ……からかわれてるようにしか見えませんが?」
「ふふ、ニコはね、心を許した者しかからかわないわ」
「できればもっと違う表現の仕方がいいんですけど……」
「ふふ、慣れるわよ。ううん、慣れてもらわなきゃ! その内ヒナのお婿(むこ)さんになるんだから!」
フレンシアは嬉々(きき)として言葉を放っている。
「本当にすまないねトーゴくん」
申し訳なさそうにオルトロが言う。
「いえ、楽しい人達です」
「あはは、だが家にはまた来てくれ。それは私も楽しみにしているから」
「はい」
オルトロもニコッと笑い頷く。
それはこちらとしても嬉しい誘いなので楽しみだ。
「トーゴ……また……ね」
ヒナが軽く手を振る。
「おう、おやすみヒナ」
「ん……おやすみ」
コクッと頷き、フレンシアに手を引かれて馬車へと向かう。
彼女達を見送って闘悟は空を見上げて溜め息を漏らす。
「今日は……疲れた……いろんな意味で……」
間違いなく永眠(えいみん)に近い爆睡(ばくすい)ができるだろうと思った。
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