第八十七話 やっぱ敵に回すと危険だこのメイド!
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んな)です」
その瞬間ステリアが、食事に喉を詰まらせたのか咳き込んだ。
「落ち着きなさいステリア」
ブラスが窘(たしな)める。
「も、申し訳ありませんでした……」
ステリアは喉を潤すために飲み物を口にする。
ギルバニアがそんなステリアを見て苦笑しつつ闘悟に質問する。
「その鎧女というのは?」
「スレンとかいう奴です」
「どうして変なんだ?」
「全く喋らないんですよ。無言で頷くだけで……あれでパートナーが務められるのか不安なんだよなぁ」
「ですが、そのお方はかなりの強者でしたです」
クィルの言う通り、強さ的には問題は無いように感じる。
「う〜ん、強いのはいいんだけど、せっかく一緒に闘うんだから、やっぱ意思疎通はしっかりしておきたいじゃん」
まあ、いざとなったら自分一人で相手二人を倒してしまえばいいので、大きな問題は無い。
しかし、どうせ一緒に闘うなら、近くでスレンの実力を見てみたい。
だからできれば会話できるくらいは親密になっておきたいと思う。
「ま、全ては明日だけどな。変な鎧女とも上手くやることにするよ」
「ちょ、ちょっとトーゴ?」
ステリアが無理矢理に笑顔を作り話しかけてくる。
「何だ?」
「変な変なって、それはちょっと失礼なんじゃない?」
「ええ〜だってホントに変なんだぞ?」
「何か理由があるのかもしれないでしょうが!」
「……お前何でそんな必死になってんだよ?」
そう、何故かスレンのことを庇うような物言いに、おかしく思った。
「べ、別に必死になってなんかないわよ! ただ……そう! 常識的に言って人の悪口は良くないのよ!」
尤(もっと)もらしい言い訳をするが、言い訳すること自体を不審に感じる。
それはギレンも同様だったみたいで、ステリアに穏やかな声で聞く。
「一体どうしたというんだいスティ?」
「え……えっと……な、何でもないわ!」
そう言って食事に戻る。
皆の視線は彼女に注がれているが、もうステリアは何も話さなかった。
ギルバニアが咳払いをして、皆の視線を集める。
「まあ、何はともあれ、明日は頑張れよトーゴ、ミラニ」
「はっ!」
「分かりました」
それからまた闘悟はニアとフレンシアの言動にドギマギする時間を過ごしたが、何とか五体満足で会食を終えた。
ヒナ達が帰宅するというので、途中まで闘悟が送ることになった。
「それじゃトーゴくん! また明日ね! ん〜それ!」
「んむ! む〜っ!」
フレンシアがギュッとしがみついてくる。
彼女の豊満な胸に顔を埋められているので、全く息
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