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トーゴの異世界無双
第八十五話 絶対に優勝してやらぁっ!!
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 カイバが観客席に向かって指差す。
 そこにはネコミミを持った人物が二人いた。
 一人はカイバの母親で、もう一人が妹のヨッチだということだ。
 二人は笑顔で手を振っている。
 ヨッチは十三歳だが、学園には通ってはいないそうだ。


「な? 可愛いだろ?」


 確かに初めて見るネコミミ女子にしては、十分な萌えを感じる。
 大きな瞳とヒマワリのような笑顔が印象的だ。
 少し覗(のぞ)く八重歯が可愛らしい。


「確かに可愛いな」
「だがやらんぞ!」


 どうやらただ自慢がしたかったシスコンのようだ。


「ま、お互い頑張ろうぜ! 特にお前は大変そうだけどな!」


 意地が悪そうにニヤッと笑うカイバを見てイラッとした。
 どうやらギルバニアの宣言を聞いていたみたいだ。


「それでは今日はお疲れ様でした! 対戦相手は明日発表致しますのでお楽しみ下さい! では皆様、また明日会いましょう!」


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