第八十五話 絶対に優勝してやらぁっ!!
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れば優勝するんだ!」
はぁ? 優勝する?
「優勝しなければ……そうだな、トーゴの婚約者は……あの人だ!」
そう言ってギルバニアが示した先にいたのは一人の人物だ。
「あんら〜もしかしてわたすぃ〜うっふん!」
闘悟を含め、その人物を目にした全員が石になる。
クネクネと腰を揺らしながら熊のような巨体を動かしている。
明らかに身長が二メートルはある。
顔は何というか…………黒人のボクサーのようないかつい顔をしている。
「彼女はキャピー。自称二十歳。恵まれたその巨体を活かしてシスターをしている」
ちょっと待て!
何気に可愛い名前は置いておくとしてもだ、シスターなのにその巨体をどう活かすんだよ!
あと自称二十歳って、どう見てもそうは見えねえ!
「彼女はつい最近彼氏に振られたらしい。だからだ!」
いろいろすっ飛ばし過ぎだろ! 何がだからだ!
つうか、彼氏いたのかよ!
よくあんなのと付き合えたな!
「いいかトーゴよ! 負ければ……彼女と即結婚だ」
婚約じゃなかったっけぇぇぇっ!?
闘悟は全身が悪寒のようなもので震えるのを感じた。
さすがのクィル達も、言葉を失ったかのように唖然としている。
「あらん? ものすんごい好みな子。あふん! 嫌だわぁ、わたすぃ、体が火照(ほて)ってきちゃったわん!」
筋肉をピクピクさせながらウインクを投げてくる。
何とか飛んでくるウインクハートを全力で避ける。
あ、危ねえ……シャレになんねえ……。
「んもう! は・ず・か・し・が・り・や・な・の・ね! うっわやっべ、マジになりそ! うっふん!」
彼女は舌なめずりまでしている。
闘悟はそれを見て、ダイヤモンドよりも硬く心に決めた。
絶対優勝しよう……死んでも優勝しようと。
それから予選最終日の三日目の内容を知らせるために、出場者の四十人が闘武場に集結させられた。
「では今から予選三日目、つまりは二次予選の内容をお知らせ致します! 予選内容は…………」
皆の視線を受けながらモアは大きく息を吸う。
「タッグマッチですっ!」
内容を聞いて皆が首を傾げる。
もちろんタッグマッチという意味は理解できる。
だが、どのようにしてパートナーを選ぶのか分からない。
「運も実力の内と言います! そこで皆様には、この箱に入っている札を一人一枚引いて頂きます! 札には@〜Sの数字が書かれています! 同じ番号が書かれてある相手がタッグマッチのパートナーということになります!」
闘悟達参加者達は、言われた通
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