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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第2箱 「プラスとマイナスの間の僕は…… ゼロ?」
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女と話していると。

とても心が安らぐんだ。





そんな時…


1つ隣の椅子ににいた男の子が近付いてきた。








「『まったく』 『なんのためだなんて』『みんな大人の癖に』『的外れだよねえ』」









男のコはそう言うと、僕と女のコの前に立った。


「『人間は無意味に生まれて』『無関係に生きて』『無価値に死ぬのに決まってるのにさ』 『君達もそう思うだろう?』『えーっと めだかちゃんにりゅういちくん?』」


そう彼が言うと……

めだかは 楽しそうな表情から一変した。


「…………。」


僕は黙っていた。

突然会話に入ってきて驚いた……というのもあるけれど。

彼は、きっと間違ってないって思う。

それに、多分ちょっと前までの僕なら賛同していたかもしれないと思うから。




「『あれ?君はそう思わないのかい?』『絶望しているように見えたけど?』」



彼の眼は…心の奥まで、見ているかのような目だ。

だからこそ、そう聞いたんだろう。




≪くまがわ みそぎ≫




彼の名札にはそう書かれていた。

そう……後の過負荷(マイナス)13組の生徒となる子だ。


「うん…そうだね。多分ちょっと前の僕なら、きっと、君の考え方に賛同したと思うよ。」

…そう言う。

そうだよ。意味があって……死んでしまったというのなら僕は赦せそうにない。

あれだけ絶望だったんだから……。

絶望だからこそ、彼の言葉に救われるとも思える

その≪救い≫が当時の僕にとって≪プラス≫に働くか≪マイナス≫に働くかは解らないけれど。

「『ふ〜ん…ってことは…… 今は違うんだね?』」

目を見たまま…そう言い切る。

「うん。」

そう言うとみそぎは笑った。

「『うーん ちょっと遅かったんだね。僕は。だったら、もうちょっと早く君に合いたかったよ』『でも、めだかちゃんは?君もいっぱい人を終わらせてきたんだよね? 』『彼は残念だったけど君はそれでいいと思うよ。』『何をしてもいいんだ。』」

そう言うと。

「球磨川くーん 五番検査室に入ってくれる?」

ナースのお姉さんから呼び出しが合った。

「『だって 世界には目標なんてなくて、人生には目的なんてないんだから』『後りゅういちくん、僕に賛同できるのだったら、いつでも僕は待ってるよ。君とは良いお友達になれそうだから。』『じゃあまたね。』」

そう言うと彼は大きなぬいぐるみと共に、

検査室へと入っていった。



彼が検査室に入って暫く沈黙が訪れる……。




「君…
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