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インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第11話
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美しい魔法陣に目を奪われる観客一同。 その時、終焉が訪れた。

 バキンッ!!!

 天空より飛来した何かにより魔法陣の拮抗が破られた。
 先ほどまで強烈な存在感を発していた魔方陣は、張りつめた紙を突き破るように簡単に打ち砕かれる。 魔方陣の消失と同時に複数の風音の姿も消える。
 驚愕に彩られ、まとまらない思考の中、誰もが飛来した物体の正体を確かめるべく目を向ける。 そこには……。




 砕けた魔方陣の残り香か、神々しい光を纏い、美しき光の剣を消し去る風音の姿があった。

『ビー!!! 試合終了。 勝者―『友永 風音』!!』


 ワァァァァァァ!!!!!!!!


 ゆっくりと装甲が解除されながら落下していくセシリアを背に、勝者を告げる電子音が鳴り響いた瞬間、万雷の歓声がアリーナを包んだ。








「いや〜勝った勝った。 中々いい試合だったでしょ」

 そんなことを言いながら風音がピットに戻ってきた。

「いやいやいやいや、なんだあの試合はすごすぎだろ!!」
「そうだぞ!! あんなISを持ってるんだ!! 【くまたん一号】は私にくれ!!」

 おぉい、箒!! どさくさにまぎれてなに言ってんだ!! 【くまたん】は俺も欲しい!!

「まて、【くまたん】は俺も欲しい」
「何!? お前は【白式】って専用機をもらっただろう!? 贅沢だぞ!!」
「何と言われようと【くまたん】は欲しいだろ!!」
「むう、それはそうだが……」
「いや〜はっはっは、人気者はつらいねぇ。 はっはっは」

 ガシッ!!

「はっはっ……っは!!」
「とぉもぉなぁがぁぁぁぁぁぁ。 ちょっと職員室まで行こうか……!!」
「いや、織斑先生ちょっとまって……」
「問答無用だ。 あぁ、お前たち、今日はもういいぞ。 寮に戻れ。 私はこのバカに話があるのでな!!」
「ちょ、まって……、しまってます……しまってますって!!! 首がぁっぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ……あぁ、ご愁傷様だな……。

「……それじゃあ、皆さん帰りましょうか。 私も職員室に行かないと」
「……そうですね。 じゃ、帰るか」
「……風音。 帰ってきたら【くまたん】の交渉だな」

 おい、箒。 まだ諦めてなかったのか!! 多分、のほほんさんあたりも欲しいって言い出すぞ!? というよりも俺も欲しいって。










「あれ、みんないなくなった? ふ、悩む俺を気遣ってくれたってところか。 気にしなくていいのにな」ファサァ








「さて、友永。 どういうつもりだ? あんなものを用意しおって。 既に各国から情報開示の依頼が来ているぞ……。 どうしてくれるんだ。 外交処理部門
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