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最強の爆弾
第四話歯車は狂い始め物語は序章へと動き出す
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 杜王町にはスタンド使いが何十人かいる、その半数は吉良が『もしも』の事態のためにスタンドを発現させた者達でそれなりに強く、少しながら信頼をしている。
 そんな者達の中にもやはりと言っては何だが、漫画に出て来そうなクズも存在する。

「だから吉影さんよぉぉ頼むぜぇぇぇ」
 そのクズの中に属する者が今、吉影の目の前で不快な笑みを顔に浮かべている40歳の男である。
「………」

 今、吉良のいる所は吉良の家の近くのファミレスであり、今催促されている真っ最中である。

「だからよぉ〜〜、いつ払ってくれんだよ? え? 吉影さんよぉぉ」

「分かっている。助六」

 竜美助六。それが今吉良の目の前に座っている男の名前。男の服装は汚く如何にも金銭的に困っているだろう。

「わたしも払いたいのはやまやまなんだがお前の能力を確かめたい」

 吉良は何とかして払いたく無いと咄嗟の嘘を言う。

「能力? そんなの全然良いっすよ。今すぐ見せます、な〜にちょっと誰かが『不幸』になるだけっすから」

 助六の背後に一体の人間ではない者が現れる。それこそが『スタンド』。
 助六のスタンドは人型で肌の色は白色。体中にプラスやらマイナスの記号が刻み込まれている。顔には縦の切り込みが入っている。

「それじゃあ、俺の『シックスフィート』の能力を改めて見せるっすよ」

 シックスフィートのマイナスの記号が青色に怪しく光り出し、顔の切り込みから『何か』が発射され店員に当たる。
 『何か』が当たった瞬間、店員は転ける。

「えっ?」

 店員は転けると何故自分が転けたのか理解出来ないと言う顔をする。

「だ、大丈夫ですか?!」

「え、えぇ大丈夫です。お騒がせしてすいません!!」

 店員は状況が掴めてきたのか顔を熟した真っ赤なリンゴのように赤くして立ち上がろうとする。

「あちゃ〜、立ち上がらない方が良いのに低脳だな〜」

 助六はまるで自分より頭の悪い者を見下すような口調で喋り。

「痛い!! うぅぐぅぅぅ」

 店員は立ち上がろうと手を使うと『運悪く』ナイフを突き立てるように触ってしまい手に浅く刺さる。
「…お前、何をした?」

「な〜に、ちょっと店員に『不幸』になってもらっただけですよ」

 助六は悪びれもせず、まるで嘘吐きが嘘を吐くように簡単に何の感情も感じない淡々とした物言いで喋る。

「まぁ、あの店員には何の恨みも無ければ興味が一欠片も無いので解除しておきますよ」

 助六は立ち上がり「あぁ、それとちゃんと金は頼みますよ」

 ちゃんと要件を言って店を出る。まだ店内では先程助六の能力の『実験台』にされた店員で騒いでいる。

「…クソカスが」

 それだけ言い会計を済ませ
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