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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第五幕 「一週間」
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ったことだし、どうせ振り返っても仕方のない事だ。もう、どうにもできないことだ。
「・・・・・・」
「で、とりあえず一緒に昼飯食べないか?」
「嫌だ」
「え〜?どうして〜?」
「・・・君達みたいな人は、嫌いだ」
「「えっ・・・」」
・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁああ!?!?何を言っているんだ僕は!何故「苦手」が脳で考えて口から出るまでの間に「嫌い」に変換されてるんだ!?
気まずい、すごく気まずい・・・うわぁ二人とも露骨にショック受けてるよ。
他の人たちも完全に固まってるし。違うんだ、そんなつもりで言ったわけじゃ!・・・って、今更言っても遅いか。
はぁ・・・どうして僕はいつもこうなんだろうか。考えてみれば国元の友達とも初対面の時はこんなやり取りを交わしたような・・・うん、みんなよく僕みたいなのと友達になる気になったな。ノーベル平和賞物の心の広さを持つ母国の友人の有り難さを実感した。
――いやでも待てよ?最初にきっぱり言っておけばこれ以降は来なくなるかも・・・?人に嫌われるのはいい気がしないがこれも後々のため。
・・・はぁ。この前自分で“人との関係を絶ちたいとは思っていない”とか言っていたくせに・・・こういう時ばかり饒舌になる自分が恨めしい。すまない、オリムラとノホトケ・・・恨むならこの僕の持病を恨んでくれ。
いきなりの拒絶に非難の声が上がるか、もうこのまま乗り切ることにした。
「べ、ベルーナ君!いくらなんでもそんな言い方・・・」
「あまり僕に構わないでください。そのほうが、きっといい」
「・・・・・・」
効果があったみたいだ。さぁさぁ、僕に構っても面白いことないのは本当の事だしとっとと出てった出てった――
「なんだよそれ。会うなりいきなり嫌いだって・・・いいじゃないか昼飯を一緒に食べるくらい!
こうなったらお前が俺を嫌いな理由を教えてくれるまでここを離れない!
絶対にお前と友達になってやるからな!?」
「べるるん・・・何だか無理してない?さっきのべるるん、ちょっと寂しそうな顔してたよ〜?」
どん!と僕の座っていた椅子の隣に腰かけるオリムラ。そしてなぜかその反対側にちょこんと座るノホトケ。
・・・・・・(;・3・)アルェー?
こうしてこの日、IS学園に後の「ベルーナ君と友達になる会」の雛型となる“一夏、のほほん同盟”が締結した。
ケース4 佐藤稔の場合
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(な、何でもいいから喋ってぇぇぇぇぇ!!)
自室に向かった佐藤さんは早速第一関門にぶち当たっていた。それすなわち、同居人であるベルーナとのコミュニケーションである。
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