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魔法科高校の神童生
Episode13:戦闘、無頭竜
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を踏んでなんとか後退する勢いを殺す隼人。だが痛みと疲労に耐えきれず、片膝を地面についてしまう。


「ハァ…ハァ……くっ」


「終わりか?」




荒い息を繰り返す隼人に、修哉はダガーを突きつけた。鈍い光を放つそれに、隼人は苦笑いを漏らす。


(まいったね……ここで本気出すわけにはいかないしなぁ……せめて結界があれば…よっしー来ないかなぁ…)


同じ第一高校に入学を果たしたことは分かっているのに未だ会えない旧友を思い出しながら、隼人は頭をフル回転させた。


(不意打ち…?いや無理か。いっそ消失(デリート)で消す…は、やめたほうがいいかな。目をつけられちゃうし……となると、特攻しかないかなぁ)


どうやら隼人の頭は単純思考のようで、撤退という選択肢など存在しなかった。


(さて、と。そろそろやるかな)


そろそろ猶予時間がないのを感じ、隼人は覚悟を決めた。戦うことへの、ではなく他の人への状況説明の面倒くささに。


「一ついいかな?」


顔を地面に向けて呟いた隼人に、修哉は僅かに眉を寄せた。


「なんだ?」


隼人の表情は垂れた前髪に隠されて窺うことはできない。なにをしてくるか分からない状態のため、修哉は慎重に言葉を紡いだ。


「アンタらは…俺の力を使ってなにをするつもりだい?」


声音でも、隼人の様子を判断できない。それほどまでに、今の隼人の纏う雰囲気は読みづらいものになっていた。だから、修哉は言うのを戸惑った。返答次第ではどうなるか分からないという恐れがあったからだ。
だが、今回自分に課せられた任務は、九十九隼人の拘束。ただでさえ最近の任務が不調続きなのだ。これをしくじれば、自分はどうなってしまうのか分からない。



「俺には分からねえ。ただ、お前の力が必要何だとよ」


「…………」


返ってきたのは短い沈黙。依然として顔を俯けたままの隼人に、修哉は本格的な危機感を覚えた。そして反射的に彼から距離を離そうとして……


「…まあ、興味はないんだけどな」


激しい雷光が、修哉を包んだ。










「……チッ、逃がしたか」


巻き起こる砂埃を煩わしげに払いながら、隼人は舌打ちを漏らした。
先ほどの隼人の放った魔法は、『雷』系統と収束魔法の複合だ。標的の周囲に雷を発生させ、それを標的を中心として収束させ焼き尽くす殺傷用魔法。発動までのタイムラグは限りなくゼロに近かったはずだが、恐らく修哉は、隼人が行動を起こす前から危険を察知して魔法が発動する瞬間に撤退したのだろう。


「…はぁ。やれやれ、やっとこれでゆっくりできるね」


溜息をついて思いっき
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