『転生。 或いは、交差する赤と紅』
EP.04
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隠す。
……って、これじゃあリアス先輩に言い当てられたことを認めているようなものじゃないか!!
「はは、やはりというか大概君も分かりやすいね」
「あの、いえ、別にオカルトが悪いっていうんじゃないんです。 ただ、なんというか、その……」
「私たちのイメージにあわないと。 もしかして、そう言いたいのかしら?
いいのよ、別に気にしなくても。 だって、オカルト研究部の看板なんて飾りみたいなものなんだから」
「……え?」
看板は飾り? じゃあ、オカルト研究部っていうのは嘘なのか?
だとしたら、この集団はいったい何だ? まさか、木場のハーレムというわけではないだろう。
もし、そうだとしたら俺が呼ばれる理由がない。 ……いや、むしろあってたまるか。
「さて、それじゃあそろそろ本題に入ろうかしら。 朱乃、さっそくアレを持ってきてちょうだい」
「はい、ただいま」
リアス先輩に言われて、姫島先輩は教室の隅にある机の上から一枚の紙を取ってくる。
そして、戻ってきた姫島先輩は手に持ったその紙を俺のほうへと差し出した。
「はい、どうぞ」
「あ、これはどうも」
そんなやりとりをした後、俺は受け取った紙の内容を確認する。
え? これって……。
「入部届け、ですか?」
「ええ、そうよ。 もちろん、入部してくれるわよね」
「……ええと、リアス先輩や、姫島先輩と同じ部活っていうのは確かに魅力的だと思いますけど。
その、いきなりすぎるといいますか、そもそもオカルトなんていわれてもわけが分からないといいますか……」
「大丈夫、そう難しく考えることはないさ。
それに、ここ以上に君にふさわしい部活動なんてそうはないよ。 だって、君は悪魔だからね」
悪魔―――。
静けさを湛えた室内に、その一言はいやに響いた。
悪魔? 俺が、悪魔? 不可解な言葉に困惑する俺。 ……まさか、冗談だろう?
しかし、俺の意に反して冗談だとは誰も言わない。 まさか。 まさか。
「そういえば……。 さっき、言っていたわよね。 この教室がオカルトっぽいって。
でも、それは間違いよ。 だって、ここにあるのはそれらしい紛い物なんかじゃ決してないもの。
あの文字も、この魔方陣も、ここにあるものは全てが真実にオカルトそのものよ」
「え? ……全部、本物?」
「そう、全部よ。 例えば―――」
―――私たちも含めてね。
瞬間、バサリと音をたてて翼が広がる。
俺は見た、この場にいる俺以外の人の背から伸びる黒の翼を。
まるでコウモリのような黒の意匠、人外の証たるその姿は―――。
「あ、悪魔……。 え? ほ、本物の、悪魔……?」
「ええ、そうよ。 これが人々の知らない世界の真実のその
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