第一章 六話 ギリアス
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『了か……まただよ……人の仕事とるなし。』
ゲイケットが通信を繋ぐ前に不明艦から通信が入った。
モニターにはバンダナを頭に巻いた若い男が表示される。
『お前がランカーの白野秋人だな。』
『そうだ。お前は一体誰だ?』
『俺はギリアス。お前を倒して名をあげる!覚悟しやがれ!』
通信が切れ、ギリアスの乗艦が砲門を開口する。
そういや武者修行の旅の途中だったんだな。白野はそう考えながらゲイケットに指示をだす。
『反撃準備。軽くあしらえ。』
『沈めなくていいのか?』
『……奴はまだ若い。』
『そうかい。わかった。』
ユニコーンの砲門が開き、ギリアスの乗艦バウンゼィを狙う。
『相手の砲門を潰せばそれでいい。撃て。』
先に衝撃が来た。バウンゼィが放ったレーザーが着弾し、ユニコーンを揺らす。が、それだけだ。バークが改造したディゴマ装甲はレーザーをかなり軽減させた。
『誤差修正右15度。プラズマ砲、発射!』
今回がユニコーンのおいて初の実戦であるフー・ルートンは張り切っている。しかし、その砲撃は正確だった。
放たれたプラズマが正確にバウンゼィ左舷の副砲を貫き破壊する。
『敵艦左舷副砲破壊。やるな、ルートン!』
ゲイケットはフー・ルートンの腕に快哉の声をあげる。待望の名砲撃手加入である。
しかし、ギリアスの方もやられてばかりではない。残ったレーザー砲がきっちり反撃を加えてくる。
『レーザー、来ます!』
『APFフィールド展開しつつ回避だ。』
ユニコーンが巨体を傾け、レーザーを回避するための軌道をとる。
直後、ユニコーンを大型レーザーが掠めるが展開したAPFフィールドとディゴマ装甲により被害はゼロだった。
だが、バウンゼィの攻撃はこれで終わりではなかった。
『熱源接近!ミサイルだ!』
ミサイルのような質量弾には対レーザーバリアであるAPFフィールドは意味をなさない。一応ユニコーンには対質量弾用バリアのデフレクターユニットが積んであるが、回避直後で展開する時間はない。
熟練者なら、対空砲や拡散プラズマ砲、もしくはパーティクルリデューサーでミサイルを叩き落すらしいが、生憎ユニコーンにはそのての兵装は搭載されていない。
ミサイルはユニコーンの左舷前方に着弾した。
『うおっ!?……やるじゃないか。』
『被害報告。』
『左舷前方に着弾。第一装甲板損壊なれど損害軽微。』
『反撃準備。ルートン、五秒後に最大斉射。』
『了解!』
ユニコーンの砲門にエネルギーチャージの赤い光が集中する。
が、ギリアスにこれを放置する義理はない。すぐにバウンゼィの砲門が再びユニコーンを狙う。
『敵艦からエネルギー反応!第二波、来
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