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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第4話『怒れる獣』
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とサッカー出来ないようなプレイも厭わない。言わば潰しのプロ、徹底的なまでに潰される」
「何だそれッ!んなのサッカーじゃねぇぞッ!」
「じゃぁ止めに入ったら?最もそしたら部外者乱入でそっちの反則負けになるかもね?」
「ぐっ!」
拳を握りしめながら、ただ龍野には見守るしかなかった。どんなに熊井が倒れても、ただ見守るしか、熊井を信じるしかなかった。
*
「そらよッ!!」
再びボールを蹴り飛ばし、力強いシュートが何度も体に叩き込まれ、体も既にボロボロ。それでも、フラつきながらも再び立ち上がる。
「ハァ……ハァ……!」
「けっ、しぶとさだけは一人前だな。そこは龍野の譲り受けか?」
「……?」
「けど、ボロボロになって立ちあがっても余計に惨めだぜ、お前?」
「…………っ!」
「龍野も馬鹿だよな?テメェみたいな奴に何で構ってんのか」
「ハァ……龍野君をあまり悪く言わないでくれるかな?僕の事、信じるって言ってくれた。お前なら勝てるって言ってくれたんだ!」
「馬鹿も休み休み言いな、テメェみたいなのが俺達に勝てる訳ないだろうが!テメェはここの落ちこぼれなんだよ!!」
再び蹴り放ったシュートが体に直撃し、また倒される。
「ぐあっ!!」
「テメェなんか、シードどころかサッカーも辞めちまいな!!」
拳を握り手に力が籠る。既に心身共に限界ではあるが、それでもまだ彼は立ち上がる。
「とっとと倒れろ!3流プレイヤーが!」
「!!」
”ブツッ”と、熊井の中で何かが切れる音がした。再び放たれたシュートに対して、彼は動く事なく下を向き、握りしめていた拳を下ろす。
「おいクマ!!何してんだ!!避けろ!!」
「アハハハ、あんなフラフラなのに避ける方が無理って話さ」
届いていないのか、龍野の叫びにも熊井は反応を示さない。ボールはどんどん迫り、そのシュートは既に虫の息の熊井に止めを刺すように、直撃する。
筈だった。
”ドンッ!”
直撃する筈だったボールは、突き出された足によって受け止められ、そのまま踏みつぶすようにボールを地面へと叩きつけ、シュートを止める。
「「なっ!?」」
その光景は城山と磯崎は勿論、龍野を含む観戦席にいた全員言葉を失う。先程までフラフラだった彼がシュートを止める事など到底想像できないのだから無理もない。
「磯崎のシュートを……止めやがった」
「……ハッ!クソッ!!!」
動揺で言葉を失いつつもすぐに我に帰り、ボールを奪い返そうと突っ込んでいくが、それに対し足元にあるボールを力強く蹴り飛ばす。
「なっ!?」
それが自分に向けられたシ
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