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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第4話『怒れる獣』
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飛び出していくが、実際は間逆で、熊井の姿は左にあり、煙が晴れる頃には龍野を抜き去っていた。
「なっ……!」
「どう?視界を隠す煙の中、相手の目の前に偽わりの影を見せて惑わせるオフェンス技!まるでタヌキが人を化かして身を隠してるように、これが僕の必殺技、”
隠煙
(
カクエン
)
だよ」
「すげぇ!すげぇよ!こんな必殺技持ってるなんて!!」
「い、いや〜全然大した事ないよ」
「何言ってんだよ、負けちゃったけどとても楽しい試合だったぜ?お前皆に認められるシードになりたいって言ってたけど、今のままでも十分強いじゃん!」
勝負に負けた事がどうでも良いと思うぐらい龍野は熊井が疲労した技に感動しており、熊井も勝負の勝利以上に、初めて自分の必殺技をここまで感激してくれる龍野の反応がとても嬉しかった。
「君だけだよ、そんな褒めてくれるなんて」
「そうか?俺はすごいからすごいって言っただけだぜ?」
「嬉しいけど、必殺技使えるのは僕だけじゃないからね。この程度じゃまだまだなんだよ。それに僕、シードになる前のチームではミッドフィールダーで、ドリブルとボールカットはある程度出来るんだけど、まだシュートとかは全然で、だから僕、君のように必殺シュートを覚えたいんだ」
「へぇ〜、そうなんだ。でも俺も必殺シュート技しかないから、お前みたいなオフェンス技も覚えたいぜ」
「あっ!それなら、僕は龍野君にオフェンス技を覚えるための特訓!龍野君は僕に必殺シュートを教える特訓をつけるってのはどうかな?僕、龍野君に比べたらまだまだだけど、ドリブルだけは一番得意で、オフェンス技の特訓なら龍野君の力になれると思うんだ」
「いいの!?」
「うん、龍野君も僕の練習に付き合ってくれてるんだし、僕にもこれぐらい役に立たせてよ」
「サンキュー、クマ!じゃぁ早速お互い特訓しようぜ!」
「うん!」
こうして龍野は熊井によるオフェンス技の練習、熊井は龍野による必殺シュートを交互に行う練習が始まった。
「いいか!クマ!必殺シュートは体全体の力をボールに乗せるような漢字をイメージしてシュートしてみろ!」
「うん!頑張ってみるよ」
自分が浪川に教わったように、熊井にも同じ事を教えシュート練習を繰り返していき、まるで先生のような立場に居る今の自分をまんざらでもないように笑っているが、シュート練習を一通り終えると、その立場はすぐに交代する。
「ほら、ドリブルで優先するのはボールをキープするためのコントロールとテクニック。それがなきゃ幾らスピードが早くても相手に奪われやすいし、最悪ドリブルミスでボールを弾いちゃうなんて事もあるから」
「う〜ん、これでもドリブルはできる方かなって思ってたんだけど」
「まぁ今
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