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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-8 take action
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。…………なのはには悪いとは思っている。罪悪感にとらわれはしたが、この際仕方がないことだと割りきって断った。


思えば、なのはが誘っている時点で高町家はほとんど全員参加ということが分かっていた。
高町家は 、こういうイベントが好きなのでよっぽどな理由がないかぎり全員参加は絶対なのだ。燐夜もかつてそういう経験をしている。そのときも家族全員参加していた、もちろん恭也も。
……というよりそういうイベントが好きな家族なだけなのだが。


『次は――――』


バスのアナウンスが目的地にもうすぐ着くことを知らせる。
降車ボタンを燐夜が押そうとしたが、それはフェイトによって阻まれてそのままフェイトが押した。
大人びていて物静かな性格のフェイトにしては珍しい行動だった。それほどまでに興奮しているのだろう。その証拠に、少しして我に返ったときに、自分の行った行動を恥ずかしいと思って、顔を赤らめていたのだから。


      ◯


バスから降りて、少し歩いたところに目的の場所である温泉旅館はある。
天候が心配されたが、今日は快晴である。日差しを遮るものがなく、地面に照り付けている。


旅館は人里から若干離れた場所にあるので都会とは違った空気が味わえて、新鮮な感じがする。
都会とは違い空気が澄んでいるようだ。
普段味わうことのできないことに、燐夜も表面には出そうともしないが、テンションが上がって来ていた。


旅館の中へ三人並んではいる。
すると、若女将が出迎えてくれて荷物を持ってくれて、部屋に案内された。
とても丁寧に説明していて、清潔感溢れる綺麗な旅館であるというのが燐夜が抱いた印象であった。
部屋に通されるとそれなりに広く、大人が5人くらい寝っ転がってもまだ余裕がありそうだった。


燐夜は今の時間を確認する。
16時45分。夕食にはまだ速い時間帯。どうやって時間を潰すか。
燐夜は娯楽道具を全く持ってきていないのだ。


「んじゃ、アタシはお風呂にでも行ってくるかね。二人は部屋でゆっくりしていな」


アルフが着替えとタオルを持って温泉に行ってしまった。
燐夜とフェイトを残したのは、アルフなりの心遣いなのだろうけど、正直言って気まずかった。


顔も合わせることなく、ただゆっくりとすぎていく時間。
何度も話を切り出しては見るものの、すぐに話が途切れてしまい、またこの気まずい空間が形成される。
仕方がなく燐夜は、ここで思い切って話を切り出してみた。


「なあ、フェイト。魔法ってどんなのなんだ?」
「――――ッ!」


すると、先ほどまでもじもじしていたフェイトが、一気に緊張感を出して臨戦態勢に入る。
燐夜は唐突過ぎたかと反省して、何とか誤魔化す。
魔法
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