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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-8 take action
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翌日。
燐夜は今、フェイトとアルフと一緒にバスに乗っていた。
フェイトは魔法少女なのだからてっきり転移魔法で行くものとばかり思っていたが、そういうわけではないらしい。
せっかくの温泉旅行なのだから普通にゆっくりしながらいってみたいというのがフェイトからの要望だったので、アルフはフェイトの願いを叶えるためにこの様にしたそうな。
燐夜は勝手な思い込みで決めつけていたことを心の中で恥に思いながら、隣の席で外の景色を眺めて行動にこそ出さないものの、表情はとても喜んでいた。
目を爛々と輝かせて、目的地に着くのを今か今かと待ちわびている少女ーーーーフェイト・テスタロッサを見た。
もとの性格からか大人しくしていたので、問題もないため燐夜は前を向いた。
「ごめんな、急に誘っちゃって。迷惑じゃなかったか?」
「いえ、全然大丈夫です。今週の休みはなにもすることがなかったので」
「そう言ってもらえると助かるよ、ありがとな」
燐夜たちはバスの一番後ろに乗っている。
進行方向に向かって右側の窓際にフェイト。そのとなりに燐夜。目の前に通路がある形となるのがアルフだ。
アルフは、フェイトの使い魔である。素体はどうやら犬であるようで、犬耳と尻尾が常に出ているのだが乗客や運転手が何も言ってこないのを見るとどうやら視覚阻害魔法を使っているようで、周りからは普通の人にしか見えないのだろう。
アルフは第一にフェイトのことを考えている。
それはもちろん自分の主だからという理由もあると思うが、アルフにとってフェイトは守るべき大切な人なのだ。
燐夜はそれに干渉することはない、たとえフェイト・テスタロッサという人物が「projectF.A.T.E」によって作られたアリシア・テスタロッサのクローンであったとしても、燐夜にとってはフェイトはただの一人の女の子。この世に生を受けた、たったひとりの「フェイト・テスタロッサ」という存在なのだ。故にクローンだからって差別したりしない。自分から告げることもしない。フェイトが自分からその事実を告げないかぎり燐夜もなにも言わない。いつも通りに一人の少女として接するだけだ。
…………話がそれた。
アルフはいきなり温泉旅行に誘ってしまったことを悪く思っているのだろう。
確かにいきなり誘われて頭が真っ白になってしまったが、断る理由なんてものは燐夜にはなかったのだ。強いて言うのであれば、その日の放課後になのはたち三人にフェイトと同じように温泉旅行に誘われたこと。
そのときにはもう、フェイトからの誘いを受けてしまっていたため断るしかなかったのだが、どうやって断ったらいいか言葉を選んでいたが、フェイトのことを話すわけにもいかず、困っていた。そんなところになのはが高町家が全員参加ということをいってくれた
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