1.5ページ目 夢列車2
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
他の乗客に話しかけたのですがお察しの通りです、あと窓を割ろうとしたのですが割れなかったですね。」
ガスパール「仮に割れたとしてどうやって走行中の列車から出るんだよ……死ぬ気か?」
それを聞いたシロは頬を膨らまかす。
シロ「いくら私でも走行中に飛び降りなんかしませんよ!!あなたはどうやってこの列車に乗ったのか忘れたんですか!!」
ガスパール「冗談だ、それくらい俺でも分かる。」
ガスパールが一段落笑った後、言葉を続けた。
ガスパール「理由は知らないが、ここにいる乗客は罠に掛かったって訳か……シロは何時からこの列車に?」
シロ「大体1ヶ月前からですかね…」
それを聞いたガスパールは驚き、疑問に思った。
ガスパール「1ヶ月!?飯はどうしたんだ!?それに、仮にずっと列車が運行されているとしては乗客の数が少なくないか?」
二人の声以外は列車の一定音しかない静な列車内で話しを続けた。
シロ「不思議とここに着てからは、お腹は空いて来ないんですよね。あと確かに乗客が少ないような気がしますが、私が列車に乗り込んだ後に来たのは、あなただけなんです。この列車に乗り込む前は何かなかったですか?」
ガスパール「何か?」
シロは頷く。
シロ「何でもいいです、ここに来る前いつもと違う事を教えてくれませんか?なにかヒントが有るかもしれません。」
ガスパールは、しばらく考える仕草をすると腕を組む。
ガスパール「何でもって言ってもなぁ……ニワトリで目が覚めて朝食を食べた後、いつもの用にコロッセウムルで賭け事しに列車に乗ったらこんな事になったからなぁ……変わった事と言ったらこの列車の事位か?」
シロ「共通点は……特に無いですね……」
ガスパール「所で気になってたんだが、貫通扉の向こう側の暗闇に入ったらどうなるんだ?」
シロは貫通扉へと視線を向ける。
シロ「ここに迷い込んだ時、私も調べてみたんです。」
そう言いながらシロとガスパールは席を立ち、貫通扉の所まで行き扉を開けた。
ゴクリ
扉の向こう側……漆黒の闇に思わずガスパールは生唾を飲む。
シロ「言うより見てもらった方が早いですね。あそこにお金を投げて見ましょう。」
シロはローブから白く綺麗な手のひらをガスパールの胸元まで持っていく。
ガスパール「なんだ??お前女みたいな手してるな、手繋ぎたいのか??」
列車内に切れの良い音が響いた。
ガスパール「じょ…冗談だって!ああ!男らしい手だな〜!!てか俺の金かよ!!」
赤い右頬を更に赤らませ、渋々シロにコインを渡す。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ