暁 〜小説投稿サイト〜
めだかボックス 〜From despair to hope 〜
1.プロローグ 絶望の底
[2/5]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
じゃないな人間ってのは脆いからな…」
目を見ただけで…
その言葉を聞いただけで。
その男は全てを理解したようだ…
「……だからなに? 君は…誰? それにここはいったい…?」
そう聞き返していたが、わかった気がした。
そう気になるセリフがあったのだ…。
それは【人間ってのは脆い】と言う言葉。
だが… 一瞬だけ考えたが、直ぐに考えるのを止め、いつもの表情に戻る。
「お前みたいな人間…オレは沢山見てきた。大体は同じなんだけどな… 違うところがある。人は…死んじまったら、その魂は浄化され全て忘れるんだ。 だが…お前さんは、死しても尚…覚えてるんだな。」
―――……ああ…やっぱりそうか。そうなんだ。
男の話を聞き、すべてを理解した。
《僕は死んだのだと………。》
「理解したようだな………。」
また目を見て感じ取ったのか、男はそう呟いた。
「はい… もうどうでもいいです。僕を…早く連れて行ってください… もう僕には何も残ってませんから…」
そう呟いた。
男は本当に…心の底からそう言っていると感じていた。
「…ふふふ オレはおまえに興味が湧いたぜぇ。」
男からは意外な言葉が帰ってくる。
「興……味………?」
「そう…興味だ。変な意味じゃないぜ。 さっきも言ったが、ここに来る奴らはほぼ全員…記憶なんか全部消えている。当然だ。ここは所謂体と魂が離れ、浄化されたものがここにくるんだ。だが、お前さんは魂となっても… その深い悲しみを忘れていない…忘れられてない。異常なまでにな。」
ということらしい…
僕は結局何が言いたいのかよく分からなかった。
その次に出てきた言葉に更に驚いた。
「お前…もう一度…違う人生を歩んでみないか?」
所謂、生まれ変わりという奴だろう…か?
「いえ…僕は疲れきってます… 生まれ変わらなくてもいいんです。…このまま消えてい来たいんです…」
その提案を拒否した。
すると、
「今のお前は絶望のどん底だろ?」
また脈絡もあまり無い話が始まった。
「………………」
「そして… 生きたいとも思えない…なぜなら 絶望だから。そう、魂が歪んでしまうほどに…」
回答を聞く前に…さらに男は続けた。
でも……その後の言葉。
それに一番反応した。
「そんなお前に凶報だ… お前はこのままだと悠久の時… 早い話このままだと、これから永遠にその苦悩を味わう事になるぞ?」
“ピクン!
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ