第9話 朝食
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グハートが。
いかに一対一の戦闘でなのはより強いリクでも、義魂丸がなくては勝ち目はない。
「ティアナの事が気になるってどういう事なの?」
「どういう事ってそのま―――」
ここに来てようやくリクはなのはの考えに至る。
(こいつさては俺の気になるをティアナを異性として気にしていると考えたのか?)
なんだかんだで察しの良いリクは、素早くそう考え、そして内心でニヤリと笑う。
相変わらずなんてからかい甲斐のある奴なんだろう、と。
「なあなのは」
「…なに?」
リクが纏う空気が変わった事を鋭敏に感じ取ったなのはは、怒りが抑え込まれ、幾らか冷静になる。
「俺はティアナに嫌われてるから仲良くしたい。そういう意味で気になるって言ったんだが」
その言葉に、なのはの動きが止まる。
そしてたっぷり十秒経つ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
そして一気になのはの顔が真っ赤になる。
盛大な勘違いに羞恥の気持ちがなのはの全身を襲う。
「おやおや?高町隊長?一体何と勘違いされたんですか?まさか下世話な方に考えを及ばしたんじゃ…」
「なっ!?ち、違うもんっ!わたしリッくんがティアナの事が好きなんじゃないかなんて思ってないよ!?―――あ」
語るに落ちるである。
「ぶははは!!自爆してる。めっちゃ自爆してる!」
機動六課に慣れてきたリクは、最初の頃を打って変わって、かなり自分の素の性格を出せるようになっている。特になのはの前では。
「うがーっ!!うるさいよ!!」
普段ここまで盛大にからかわれる事のないなのはは、顔を真っ赤にして怒る。
まあ、本気で怒っているよりも、じゃれ合いに近い。それを周りも理解しているのか、二人を見る視線は生温かい。
「食堂でコント繰り広げるんは止めてくれへんか?」
そんな時にやってきたのがはやてだった。
後ろにはシグナムとヴィータ、フェイトもいる。
「よおリク」
「相変わらずなのはとは仲が良いみたいだな」
ヴィータとシグナムがそう言ってくる。
リクは六課の隊長、副隊長達とは非常に友好な関係を気付いていた。
ヴィータには結構な頻度でアイスを差し入れているし、シグナムとは空いた時間に模擬戦をしたりしている。
「お、おはようリク」
問題はフェイトだった。
あの日、なのはがリクに「ちゃんとする」と言った事がきっかけで、リク自身もちゃんとしなければと思い、フェイトに自分のとりあえずの気持ちだけでも伝えようと思っていたのだ。
しかしフェイトがそれを聞くのを頑なに拒否し続けている。というより、友達になるという事で一件落着になったので問題ないだろうというスタンスなのだ。
問題がな
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