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恋姫〜如水伝〜
十話
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ち着いた。
「逆徒らが火を掛けたのだろう、張角様の天意の通りだ」
その一言でかえって勇気づけた

そして戦場後に来た彼らは曹操の軍が街に居る事に驚いた。
「おい、どういう事だよ街は同志達が占拠しているはずだろ」
対して如水に付いてきた百人は落ち着いていた
「言葉通りだ我らの仲間が街に居ると」
物資を持ってきた者達が揉めていると夏候惇と夏候淵の二人が兵を連れて包囲して来た。
「貴様ら黄巾の一味だな、のこのこと出て来るとは間抜けな奴らだ」
そこに如水の連れていた残りの七百人が帰ってきて報告を述べた
「報告、黄巾の拠点の取り壊しに成功」
その報を聞き如水は作戦の成功した事を確信した。だが黄巾の面々は恐慌状態になった
「おい、どういう事だよお前ら、張角様の天意はどうなったんだ」
「おれら、張角様の命でここに来たって言うのに何でこんな事になっているんだ」
「ふん、ここに至って仲間割れか。所詮は賊に過ぎんな」
夏候惇の冷笑に対して黄巾の者は歯向かおうとしたが数で劣り包囲されてはどうしようもなかった
その騒ぎの中、如水は百人の兵を指揮し物資の点検を行い。更に、後続が持ってきたいつもの桔梗色の小袖といった装束に着替え終えてた。
「春蘭、秋蘭、この連中は私が連れてきたとりあえず縛り上げるだけで今は押さえてくれ」
その声を聞き、春蘭ら二人はこの中に如水が居る事に驚いた。
「如水、なぜこの様な所に居る、一体どういうつもりだ」
「姉者の言う通りだ、返答しだいではお前でも許さんぞ」
二人の殺気に周りの兵は怯えたが如水は若干呆れて答えた
「私の単独行動は華琳の許可を取っている、その事は秋蘭はともかく春蘭は聞いていたはずだが」
「何、いつそんな事を」
「春蘭、貴方また軍議を理解していなかったのね」
騒ぎを知った華琳は如水のした事を察したが、春蘭が軍議を聞いていなかった事に気づき呆れた
「華琳様、如水は一体何をしていたので」
秋蘭はこのままでは収拾がつかないと思い華琳に事態を聞いた
「如水は黄巾党がこちらに気を取られている内に本拠地を落としてきたのよ、その荷物はそこから奪った物ね」
華琳の説明に秋蘭は納得し春蘭を抑えた
「姉者、どうやら如水に一番の手柄を獲られた様だ」
「なに、どういう事だ」
「今はそれだけ理解していろ、そしてこれに懲りたら軍議をしっかり聞くことだ」
その言葉で渋々納得した春蘭だった
更に華琳は如水の連れて来た黄巾の連中を拘束する様に命じ、荷物について聞いた。
「これらは黄巾の奴らが奪い取った物ね、如何しましょう」
華琳の思案に如水は解決案を出した
「これは君が所有しても問題ないだろう、しっかりと工作している」
「どういう言う事?」
「城に火を掛けた後、この事はここの反対側にいた討伐軍がやった様
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