第一話「転生ですか? はい大好物です」
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。神や天人関係なく評価されるが神より強い天人とかぶっちゃけいないから、序列は全員神々と天使で占めている。ちなみに第一位が最高神の『右腕』アーバレスト、第二位が最高神の『左腕』シアン。この二人はジジイの補佐を務める人たちで俺の兄貴分でもある。
いつまでも頭の上がらない人たちだ。ちなみに両者とも既婚者です。
「……? どうされましたか?」
「いや、なにも」
とまあ、長ったらしい廊下を黙々と歩くのは暇なので自分のことやこの世界のことを軽く紹介してみた。次は背後で楚々と付き従うキュリアについて説明しようと思う。
この子はキュリア。位階は大天使で俺の直属部下兼専属メイドだ。こいつとはかれこれ千年の付き合いになる。
俺が元人間だったこともあり、人間界に対する勉強が熱心で日々色々な情報を仕入れてくる。その影響でメイド服をいたく気に入り常にこの格好だ。まあ、メイド属性を持つ俺からすればご褒美なのでノープロブレムだが。
キュリアとの出会いや部下兼メイドになる経緯にはちょっとしたエピソードがあるんだが、長いためここでは割愛する。ただ、その一件以来俺を主として認め従順な姿勢を貫くようになった。
ちなみに、キュリアは外見年齢二十五歳で身長は一七五センチ。肩口で切り揃えた紫髪に蒼い目の美女だ。いや、超美女だ。胸もやや大きめの俺好みなバストで腰はキュッと括れている。
対して俺は外見年齢は十三歳。身長は一五〇センチ。背中の半ばまであるダークブラウンの髪を一つにまとめたのが特徴の男の子だ。毎日カルシウムを沢山摂取しているのに身長が一向に伸びないのが目下の悩みです。
七千年前も経ってようやく一センチって……神様の陰謀ではないかと思う。
ちなみに、今でこそ大天使の位階にいるキュリアだが、元は天使だったりする。想像を絶するような美女が献身的に尽くしてくれるから、ついつい元天使だった彼女に力を与えすぎて大天使にしちゃったのだ。キャバクラで貢ぐ親父たちの気持ちが分かった気がした。
そうこうしているうちにとある一室に辿り着いた。ここにジジイがいるはずだ。
ノックもなしに開け放ちずかずかと入る。
「ジジイ、来たぞー!」
「失礼いたします」
我が物顔で入室する俺と優雅に一礼してから音もなく後ろに続くメイドに、部屋の奥で書類を捌いていた人物が大きくため息を吐いた。
「ようやく来よったか、トラヴィスよ」
「悪い悪い、ちょいとゲームに夢中になり過ぎたわ」
「ふん、そんなことだろうと思ったわ。まったく……これはやはりアレしかないか」
ジジイは書類の束から一枚の紙を取り出した。
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