4話 一条 京介side
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らだろう子供には辛いのだろう。
「くぁ……」
そして現在体が子供になっている俺も例外ではないのか、あくびと共に目がしょぼつき睡魔が訪れる。
「ううん……、もう時間も時間やしそろそろ寝よか」
「……うい」
こちらも目の辺りを擦りながら首を縦に振って答える。
「悪いんやけどベッドの上に行くの手伝ってくれへん?」
「あい」
八神は車椅子に乗っている以上やはりその手の行動は一人では辛いのだろう。
段々と重く気怠くなっていく体に活を入れ、八神へと近づいていく。
そして八神に抱きつくようにして腋の下を通して体の後ろに片手を通し、もう片方の手を八神の体の下に入れて抱き上げる。
「こ、ここまでせんでもよかったんやけどなあ」
八神が何かを言っているが、もうすでに意識が朦朧とし始めている俺には何を言っているかまではわからなかった、そのままベッドへと移動するが、そこで問題が起きた。
少女一人ぐらい軽いものだろうと思って運び始めたわけだが、問題は俺自身も今は子供の体になっているというとこだろう。
朦朧としている意識の中体がグラリと傾いたのがわかった、とっさに体を捻り八神を下敷きにしないようにする。
だがベッドに近づいていたのがよかったのか、背中に伝わってきたのは堅い床による衝撃ではなく、まるでどこまでも沈み込んでいくようなベッドの柔らかさだった。
そしてそのまま意識も沈んでいくのを最後に感じた。
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