4話 一条 京介side
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ない気にしない。
むしろガンガンいこうぜ!
「よし! 今から要望に応えてガンガン話を逸らしていくぜい!」
「やめんかい!!」
「おふあ!!」
少女の全力全開のつっこみがわき腹に突き刺さり、思わず口から奇声をあげて膝を突いてしまう。
「いい右持ってんじゃねえか………」
「えええ!? 私そんな強くやっとらんよ!?」
「あ、それ俺が単にわき腹弱いだけだから」
「そして一瞬で復活やと!?」
どうにもわき腹だけは無理なんだよな。
「まあ、とりあえず名前教えてくれない?」
「もうええわ……」
「ありがとうございましたー」
「漫才もしとらへんわ」
何故か疲れ切った様子の車椅子少女はため息をついた。
「私の名前は八神 はやてや、んで結局何で家の中で倒れとったんや?」
おおう、そういやそうだった、人の家で倒れてるとか明らかに不審者じゃん。
さてなんて言えばいいかな。
「因みになに考えとるん?」
「どー答えたら警察に突き出されずにすむかなあと………あ」
「本当のこと話そか」
そう言う少女は逆らえる雰囲気ではなかった。
「アイサー、変態達に襲われて逃げ込んだ先が偶然にもここだっただけであります」
「変態さんてそんなんそうそうおるわけ」
そう言いつつ少女は窓に近づきカーテンを軽く開けた。
街をゴキブリの如くうじゃうじゃと埋め尽くす銀髪オッドアイ、それらは何かを探すかのようにあちこちの家をのぞき回ったり、時にはお互い漫画で見たことのあるような能力を使って潰し合い、美少女の姿を見るなり我先にと群がっていく。
シャッ!←(全力でカーテンを閉める音)
ガタガタブルブル←(体中から冷や汗が吹き出し、悪寒に体が震えている)
………え? 何あの数? まだあんなにいたわけ?
「………おったな」
「お願いしますかくまって下さい八神様!!」
冷や汗を流しながら呟く八神に恥も外聞も全力でかなぐり捨てすがりつく。
プライド? なにそれ? 食えんの?
「いやまあ、私も流石にあんなかに放り出したりせんて」
女神だ女神がいる。
「ありがとうごさいます! 八神様!」
「様はいらんて、あと敬語もな」
「うい」
朗らかに笑う八神の顔にドクリと心臓が不規則に跳ねたせいで、短くしか答えることしかできなかった。
今のは一体なんだろうか? はっ! まさか恋!?
いや幼女相手とか無いわ、………ないだろ? 無いと言ってくれよ俺!!
きっとあれだ無垢な表情に俺の汚れきった魂が消し飛びそうになっただけさ! ………それはそれで悲しい気がするな。
「まあ、とりあえずさっきも
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