第四章 空白期編
第百三話 『アリシアのフェイト観察記録』
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になのはとフェイトは念話で会話をしているのかマルチタスクで授業を受けながらもあまりペンは走っていない。
しばらく見ているとなにやらなのはが涙目になっていてフェイトがそれを慰めている。
なにかもめ事かな…?
でも少し見てみるとどうやらなのはが授業の問題が分からなかったらしくフェイトが丁寧に説明している。
管理局に勤めているとどうしても仕事と学校の板挟みになってしまうので勉強が疎かになってしまうのもしょうがない事であるんだ。
それでも普通に両立できていて成績がトップクラスのシホとアリサだけが異常なのである。
それにすずかもそれなりに勉強ができている。
マリーさんにデバイス製作の教えを教授してもらっていて最近では簡易ながらも魔術式デバイスも作成できるようになったと言っていたから機械工学に関してはやっぱり才能なんだろう。
すずかは将来はシホの補佐を一番に目指しているというけど技術者としても十分やっていけるよね。
これだから才のあるもの達は…。
きっとシホがこの話を聞いたら謙虚そうに「私は勉学に関してはズルをしてるだけだから…」と言うだろう。
そしてすずかも柔らかい笑みを浮かべながら「こういうものは応用が大事なんだよ…?」と言うと思う。
最後にアリサにいたっては「できて当然よ!」と豪語するだろう。
すぐに想像できる。
よく三人とも性格が顕れているね。
最後にはやても八神大家族のみんなの手も借り受けて自在に自身の力として使いこなして色々と多方面に手を出しているので才覚を遺憾なく発揮しているね。
みんなやっぱりすごいよね。
私も負けていられないね…!
頑張ろう!と思っていた矢先の事だった。
「アリシアさん、ここの問題を解いてくれませんか…?」
いきなり先生に指されてしまい、聞いていなかった私は「わかりません…」と言うしかできなかったよ。悔しい…。
◆◇―――――――――◇◆
そしてお昼になってみんなで屋上に集まってそれぞれお弁当を出して食事をとっている時に、
「アリシア。今日はどうしたの? いつもなら普通に問題を解けているよね?」
フェイトの質問に苦笑いを浮かべる事しかできない自分がここにいる、と…。
「まぁまぁフェイトちゃん。アリシアちゃんだってミスする時だってあるもんや。だから多めに見てやったらどうや…?」
「ありがとー、はやて!」
「ええよ。それよりな? フェイトちゃん、ちょっとええか?」
「なに? はやて?」
「うん。ここで提案なんやけどフェイトちゃんって今好きな人っておるか?」
はやてがなにやら爆弾な質問をフェイトに投げ掛けた。
それでフェイトはあわててすぐに顔を赤くする。
おー…これも意外な一面って奴だね。
「い、いないよ!?」
フェイトはすぐに
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