謎の船
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扉を潜ると、そこは異世界だった。…なんてのはもっと後の話(おい
ただ、水が流れているという違いはあった。
「光が見えるわ、きっと出口よ!」
「距離的にまだ山の中だろ」
「ッ…そんなふうにぞんざいにかえされると傷付くのだけど?」
「いやいや、惚れた女に突っ掛かってしまうのは、ウ・ブ・な男にはしようのないことなのじゃ」
「……」
「おい!妙なこと吹き込むなよ!」
男の子を虐める女の子は違うらしいが、女の子を虐める男の子は結構な割合でそうらしい…
まぁ、すでに子供ではない彼がそうだとしたら、どれだけ女っ気の無い生活を…いや、故郷に幼少期から彼を一途に慕う娘が居たはずだ。まさか眼中に無かったとでも言うのだろうか。
あんな小さな村なら貴重なはずの女の子を好きにならないなんて(もしも男子校に女子が居れば例え並顔でも少しは好きになるだろう?)、もしやホ「違うからな!?」
「キャッ…急にどうしたのよ」
「全くじゃ、吃驚したぞい」
「いや、ものすごく不名誉な誤解を受けた気がしたから…」
(疲れてるのかしら…)
(男にはな、誰もが一度はかかる病気があるんじゃ、そっとしておいてやろう)
「聞こえてるぞ、2人とも」
名無しのガラフは記憶が無いわりにはいろいろ知っているが…エピソード記憶だけを失ったのだろうか。
「やっぱり周りは一面山ばかりだな」
「一度外の空気を吸えたのだし、いい休憩になったじゃない」
「そうじゃのう」
「それじゃ、戻っ何だあの船は!?」
「風も無いのにどうやって…」
それ以前に、山に囲まれたその入口からどうやって海を眺めたのかと小一時間問い詰めたいところだ。
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