始まりの終わりと終わりの始まりF
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俺達がニブルヘイム村に入った瞬間。結界が消滅した。それと同時にイリスとイリヤ達の瞳が光っている。どうやら、魔人の力は魔物避けの結界にも有効みたいだ。そりゃ、どこの国も魔人を恐れるわな。防御が殆ど意味無いんだし。まあ、昔はどこの村や街にも有ったみたいだが、現在は主要な街くらいにしか無いみたいだ。
「大変だっ!! 結界が消えたぞっ!!!」
そして、それに気づいた村人やこのニブルヘイムを拠点にしている冒険者と呼ばれる人達が大慌てしだす。丁度、俺達を迎え入れる為に村の入口には防衛部隊やお偉いさんがいるようだ。
「ありえねえっ!!」
「この村はもう終わりだ!!」
村人達は地面に蹲り、この世の終わりだと嘆き悲しむ。
「至急、冒険者共全員を呼び戻せっ!!」
「はっ!」
そんな中でも1人の黒い鎧を身に纏った、角の生えた大柄の男性が声をあげると、その指示で鎧を着た連中が急いで、どこかに向かって行く。そして、その男はこちらに近づいて来た。
「貴様らぁぁぁ、どういうつもりだぁあああああっ!!!」
咆哮のような大声が響く。俺達は急いで耳を塞いだ。だが、リコリス達はどうしようも無かった。
「どういう事とは?」
「惚けるなっ!! 結界を破壊したのは貴様らだろうがぁっ!!!」
「まぁ、それはそうだな。俺達がやった事になる。それで、お前は誰だよ?」
「俺はここの守備隊を任されているゴルドラだ!!」
「そうか。俺はナハト・ベルングス。このニブルヘイムを治める事となった」
「知っているわ!! 俺が聞いていいるのは、生命線である結界を何故破壊したかだぁぁああっ!!」
どうやら、かなりご立腹のようだな。しかし、何故かと問われれば答えは一つだ。
「知らん。事故だ!」
「巫山戯るなっ!! 村を滅ぼす疫病神めっ、始末してくれるわっ!!」
ゴルドラが手に持っていた鎖を引くと、後ろに置いてあった巨大な刺が大量に付いた鉄球が俺めがけて飛んでくる。命中すれば確実に死ぬが、即座に俺の前にイリスとイリヤが出て来て、同時に鉄球に対して刀を振るう。鉄球と2本の刀ぶつかり合って火花を散らし、イリスとイリヤが俺に向かって吹き飛ばされた。俺は自分の大きなお腹を2人のクッションとして利用する。
「馬鹿力ですね」
「強いです」
「耐えたか…………ムッ」
そして、この間にアヴリルが接近して伸びきった鎖に手を触れて、鎖を溶かしてしまう。
「死んで」
さらに踏み込んで、髪の毛を大剣2本に変えてゴルドラに斬りかかる。
「ふん。断るぅわあぁあああああああああああああっ!!!」
そして、ゴルドラは背中に背負っていた大斧を引き抜いて、無
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