始まりの終わりと終わりの始まりF
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造作に。しかし、力強く振り下ろした。その一撃はアヴリルが大剣交差させて取った防御を一瞬で破壊し、地面に命中すると同時にクレーターを作り出した。アヴリルは何とか、大剣が破壊される瞬間に下がって避けていたが、髪の毛が短くなっている。
「やる…………んっ」
しかし、直ぐに元の長さまで伸びていく。肉体再生は髪の毛にも有効みたいだ。
「貴様、先程の結界の破壊といい、その力…………魔人か」
「それがどうしたの?」
アヴリルの正体に気づいたからか、真剣な表情になる。
「決まっている殺すまでよ」
ゴルドラからは圧倒的な殺気が出る。
「殺ってみるといい。侵略者共」
アヴリルも憎しみの篭った瞳でゴルドラを睨みつける。そして、2人はお互いに走り出す。ゴルドラの高威力の攻撃に対して、アヴリルは手数を選んだのか、剣を4本出して対応する。しかし、技術は圧倒的に上で、打ち合う毎にアヴリルの傷が増えて行く。肉体再生が無ければ対応出来ないだろう。
「厄介では有るが、再生の追いつかない程のダメージを与えれば良いだけよ。貴様が俺の大斧を溶かす前になっ」
「っ!?」
自分の起死回生の手段がバレた事に動揺して動きが鈍るアヴリル。
「動揺したな。温すぎるわっ!!」
「ぐはっ!?」
一瞬の動揺を突かれて、アヴリルの胴体が切断された。
「イリス、イリヤっ!!」
「「はい」」
瞬時に2人が接近して、イリスが攻撃し、イリヤがアヴリルを回収して下がる。回収し終わったら、イリヤもイリスと合流する。
「ほう、次は貴様らか」
「はい。2人でお相手しましょう」
「無駄だ。貴様らごときの技量では俺に勝てぬ」
「「それはどうでしょうか?」」
「やってみるがいいっ!!」
そこから始まった戦いは一方的だった。振るわれ大斧を避けて、接近して行く2人。ゴルドラが本気で振るえば、その機先を征して持ち手を狙い、もう1人が大斧の側面を攻撃して力をそらす。そして、さらに懐に入り込んで、首筋に刀を2人揃って、添えた。
「「私達の勝ちです」」
「馬鹿なっ、素人に毛が生えたような技術しか持たぬ小娘に…………俺が負けただと…………認められるかぁああああああああああああっ!!!」
「そこまでだっ!!」
俺は大声をあげて、まだ続きをしようとするゴルドラを制止させる。
「俺の領地で無碍な争いは禁止だ!!」
「巫山戯るなっ!! そいつらは魔人じゃないかっ!!」
「そうだそうだっ!!」
周りの村人や俺が連れて来た連中からも、声が上がるが、俺は容赦しない。
「黙れ。反逆罪でぶっ殺すぞ!!」
「「「「
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