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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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フトゲームで挑むと?」
「これは止めた方がいいのかな?黒ウサギ」
「と、止めてください。そして待って下さい御三人様!」
慌てる黒ウサギ。しかし彼は落ち着いて三人を止める。
「三人とも、いきなりケンカを売るのはやめた方が良いと思う」
「おいおい。相手は最強の主催者だぜ?こんな面白そうな事やめられるかよ!」
「右に同じ」
「以下同文」
止まる気配の無い三人。おそらく彼や黒ウサギがどれだけ説得しても意味は無いだろう。
「ちょっと力ずくで説得してみようかな」
いつもの彼には似合わないそんな言葉を言うと彼の姿が変化した。
長く艶やかな黒髪、淡い色合いの和服を着た女性・・・・・・“世界の果て”で黒ウサギ達が出会った女性だった。
「貴女様は!?」
「やっぱりお前だったか」
「へえ。気づいてたんだ十六夜君は」
「まあな。あの場にいないと解らないはず事をお前・・・・・・正確には最初に会った姿のお前が言っていたからな」
黒ウサギは驚き、十六夜は納得し、飛鳥と耀は何の事か解らず首を傾げる。
「落ち着けおんしら。止めなくてもよい。私も遊び相手には常に飢えている」
「ノリがいいわね。そういうの好きよ」
「貴女がいいのならもう止めないわ。私だって本当は最強の主催者というのは興味深いと思っていたから。でもそのせいで依頼を受けてくれないとなったら困るもの」
「ふふ、そうか。―――しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」
「何?」
白夜叉は着物の裾から“サウザンドアイズ”の旗印―――向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、
「おんしらが望むのは“挑戦”か―――もしくは“決闘”か?」
刹那、四人の視界に爆発的な変化が起きた。
四人の視界は意味を無くし、様々な情景が脳裏で回転し始める。
記憶にない場所が流転を繰り返し、足元から四人を呑みこんでいく。
四人が投げ出されたのは、白い雪原と凍る湖畔―――そして、水平に太陽が回る世界だった。
まるで星を一つ、世界を一つ創り出したかのような奇跡の顕現。
唖然と立ち竦む四人に、今一度、白夜叉は問いかける。
「今一度名乗り直し、問おうかの。私は“白き夜の魔王”―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」
飛鳥と耀、そして自信家の十六夜でさえ即答できずに返事を躊躇った。
そんな中で一人だけ、
「僕は白夜叉さんに“挑戦”するよ」
いつのまにか元の姿に戻った彼は即答した。
「今の僕には力も、そして誇りもない。決闘を申し込むには色々
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