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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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ったから毎日のように入れたけれど、場所が変われば文化も違うものね。今日は理不尽に湖投げ出されたから、お風呂には絶対入りたかったところよ」
「それには同意だぜ。あんな手荒い招待は二度と御免だ」
「あう・・・・・・そ、それは黒ウサギの責任外の事ですよ・・・・・・」
「ははは・・・・・・十六夜君はどのみちびしょ濡れだったと思うよ」
彼は笑っていたが、他の召喚された三人の責めるような視線に怖気づく黒ウサギ。ジンも隣で苦笑する。
「あはは・・・・・・それじゃあ今日はコミュニティへ帰る?」
「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください。ギフトゲームが明日なら“サウザンドアイズ”に皆さんのギフト鑑定をお願いしないと。この水樹の事もありますし」
彼ら四人は首を傾げて聞き直す。
「“サウザンドアイズ”ってコミュニティの名前?」
「YES。“サウザンドアイズ”は特殊な“瞳”のギフトを持つ者達の群体コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」
「ギフトの鑑定というのは?」
「勿論、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事デス。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」
「そうだね。僕としては非常に興味深い」
記憶喪失の彼にとっては自分の事を知るというのは大切な事である。
黒ウサギの言葉に拒否する声はなく、一行は“サウザンドアイズ”に向かう。
“サウザンドアイズ”の支店に到着した。商店の旗には、青い生地に互いが向かい合う二人の女神像が記されている。あれが“サウザンドアイズ”の旗なのだろう。
日が暮れて看板を下げる割烹着の女性店員に、黒ウサギは滑り込みでストップを、
「まっ」
「待った無しですお客様。うちは時間外営業はやっていません」
・・・・・・ストップをかける事も出来なかった。黒ウサギは悔しそうに店員を睨みつける。
流石は超大手の商業コミュニティ。押し入る客の拒み方にも隙がない。
「なんて商売っ気の無い店なのかしら」
「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」
「文句があるならどうぞ余所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」
「出禁!?これだけで出禁とかお客様舐めすぎでございますよ!?」
キャーキャーと喚く黒ウサギに店員は冷めたような眼と侮蔑を込めた声で対応する。
「なるほど“箱庭の貴族”であるウサギのお客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」
「・・・・・・う」
一転して言葉に詰まる黒ウサギ。
「俺達は“ノーネー
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