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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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日がくれた頃に噴水広場で全員と合流し、話を聞いた黒ウサギは案の定ウサ耳を逆立てて怒っていた。突然の展開に嵐のような説教と質問が飛び交う。
「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういう心算(つもり)があってのことです!」「聞いているのですか三人とも!!」
「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」
「黙らっしゃい!!!」
誰が言い出したのか、まるで口裏を合わせていたかのような言い訳に激怒する黒ウサギ。
この後、黒ウサギと飛鳥達が“フォレス・ガロ”に対する会話をしていたが記憶喪失の彼は興味を持たずに話をほとんど聞いていなかった。
椅子から腰を上げた黒ウサギは、横に置いてあった水樹の苗を大事そうに抱き合える。
コホンと咳ばらいをした黒ウサギは気をつけてね取り直して全員に切り出した。
「そろそろ行きましょうか。本当は皆さんを歓迎する為に素敵なお店を予約して色々セッティングしていたのですけれども・・・・・・不慮の事故続きで、今日はお流れとなってしまいました。また後日、きちんと歓迎を」
「いいわよ、無理しなくて。私達のコミュニティってそれはもう崖っぷちなんでしょう?」
驚いた黒ウサギはすかさずジンを見る。彼の申し訳なさそうな顔を見て、自分達の事情を知られたのだと悟る。ウサ耳まで赤くした黒ウサギは恥ずかしそうに頭を下げた。
「も、申し訳ございません。皆さんを騙すのは気が引けたのですが・・・・・・黒ウサギ達も必死だったのです」
「もういいわ。私は組織の水準なんてどうでもよかったもの。春日部さんはどう?」
「私も怒ってない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでも・・・・・・あ、けど」
思い出したように迷いながら呟く耀。ジンはテーブルに身を乗り出して問う。
「どうぞ気兼ねなく聞いてください。僕らに出来る事なら最低限の用意はさせてもらいます」
「そ、そんな大それた物じゃないよ。ただ私は・・・・・・毎日三食お風呂付きの寝床があればいいな、と思っただけだから」
ジンの表情が固まった。この箱庭で水を得るには買うか、もしくは数kmも離れた大河から汲まねばならない。水の確保が大変な土地でお風呂というのは、一種の贅沢品なのだ。
「それなら大丈夫です!十六夜さんがこんな大きな水樹の苗を手に入れてくれましたから!」
一転して明るい表情に変わる。これには飛鳥も安心したような顔を浮かべた。
「私達の国では水が豊富だ
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