機動戦士ガンダムSEED
0230話
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まだ生き残っているとなると、それだけ腕のいいパイロットが操縦しているんだろう。
「取りあえず話は分かった。奴の存在を感じたらすぐに知らせる」
「頼む」
戦闘中のムウに対して、これ以上気を散らせるというのも迷惑な話なので短く用件だけ言ってストライクとの通信を切る。
さて、この戦場でこちら側が苦戦している場所は……やっぱり中央か。
この戦域の中央部分。そこではレモンのヴァイスセイヴァーとコーネリアのラピエサージュが量産型ゲシュペンストMk-Uを率いてザフト軍を圧倒している。……圧倒してはいるのだが、ヤキン・ドゥーエからも途切れずにMSが発進してきている為にその対処で前線を押し上げられないのだ。戦力の逐次投入とはザフトらしく無い作戦だが……こちらの消耗を狙っているのか?
ヤキン・ドゥーエの戦力を減らすという目的を考えるならこの状況を維持すれば目的は果たせるが、どうせならザフト側の戦力消耗を早めてやろう。
方針を決めると、グロウセイヴァーのバーニアを全開にして中央部分へと向かう。
「あら、アクセル。こっちに来たの?」
そんなグロウセイヴァーに入ってくる通信。レモンのヴァイスセイヴァーからだ。どこか意地悪い笑みを口元に浮かべながらからかうようにそう言ってくる。
「戦場を見渡した限りだと、この辺に敵戦力が集中しているからな。テコ入れのようなものだ」
「あのねぇ、そういう時には私やコーネリアの身が心配でいてもたってもいられなかったとか言ってみなさいよ」
ヴァイスセイヴァーがその手に構えたハルバート・ランチャーで複数の光線を放ち、ジン数機を纏めて撃破する。
「そうだな、私としてもそのくらいの甘い会話は期待したい所だ。W1からW3、3時方向にメガ・ビームライフルの一斉発射。敵の出鼻を挫け!」
通信に割り込みながらも、量産型ゲシュペンストMk-Uに指示をだしながらこちらへと突出しようとしていた5機のジンをメガ・ビームライフルを撃ち込んで混乱させ、その隙をついてO.O.ランチャーを発射するコーネリア。
そんな2人の様子を苦笑して眺めながら、俺もビームガトリング砲の砲身を展開してビーム弾をばらまく。レモン達の援軍として現れた俺を危険視したのか、グロウセイヴァーを包囲しようとして迫っていたジンとシグーの包囲網を崩して、そこを突破する。
「……メギロートが大分減っているな」
包囲網を崩して脱出した後、思わずそう呟く。さすがザフトと言うべきか……いや、性能だけならゲイツ並のメギロートを数を頼みに潰しているその戦い方はどちらかと言えば連合軍のものだろう。それだけメギロート相手に形振り構っていられないという事か。
「アクセル様、よろしいでしょうか?」
グロウセイヴァーを包囲しようとして
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