いざ、高町家へ
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分かる……恭也さんは『家族を守りたい』という信念を元に今この様な行動をしてるんでしょ? 僕にも有るんですよ守りたい人達ってのがね」
俺は色々と嘘を吐いたりする事が多いが、恭也さんとの一連の会話での自己犠牲という考えに偽りはない。親、友達、クラスのやつら……今では守りたいって思う人は沢山居る
「……ならその守りたい人物の中に…妹は……なのはは入ってるのか?」
《こんな少年がここまでの考えを持っているとはな……》
「勿論ですよ……友達ですしね」
嫌われているとはいえ、高町さんがこんな俺の助けを求めるのならば俺は救うだろう
それは主人公だからとか、そういうのではない一人の女の子として救うのだ。
後、俺が言葉を発して3秒位経ったあたりだろうか? 後ろからカチャリという刀を鞘に納める音が聞こえてくる……。
「……そうか…なぜ父さんが君の事を認めたのか分かったような気がするよ」
《不思議な子だ……父さんから色々と話は聞いていたが、それでも実際に声を聞きそれを実感する」
何時までも相手に尻を向けるのは失礼だと思い、後ろへ振り向く
そこにはスッキリとした様な顔をする恭也さんの顔があった。
「君を疑ってすまなかった! そして、よろしく頼むよ……
俺と同じ考えを持ってる子がなのはの近くに居るというだけで安心できる」
《今晩の事はきっと何か言えない事情が有るのだろうが……先ほどまでの会話を聞く限り
俺はこの子がなのはに危害を加えるとは思えない》
「いいんですか? まだ事の真相も話していないのに……」
「いや、いいんだ……君の事が何となくだけど分かった
俺は君がなのはに悪い事をするとは思えない、だから君を信じる事にした」
《事の真相とやらが気にならない訳ではないが……いずれは話してくれる…そんな気がする》
どうやら先ほどまでの会話で俺の事を認めたようである。
内心『良かった〜』と安息のため息が出てくるのを感じる……というのもこのまま行けば俺が高町さんの有る事、無い事を言って行く破目になっていたからだ。
「分かりました……ありがとうございます。
それと……もうそろそろ家に帰らないとマズイので僕はもう帰りますね
だから美由希さんに伝言お願いします、『ごめんなさい』と…」
「分かった、美由希にそう伝えておくよ。
それと、一人で家まで帰れるか? なんだったら家まで送るが……」
《父さんから神田君の実力は聞いてはいるが……まだ見た目は子供だ、少し心配になる》
「大丈夫ですよ、足には自信あるんで……それじゃあ、さようなら」
そう言って俺は走りだす、その際恭也さんから『あ、おい』との声が聞こえるが気にしない。
そして、恭也さんが目視できない曲がり角に差し掛かった辺りで剃を使い自
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